
一時帰国するときに、携帯のSIMをどうするかというのはちょっと頭が痛い問題ですよね。
わたし自身はHISモバイルなどを併用しているのですが、他社も魅力的なサービスを展開しています。
この記事では、17社のSIMを比較し、一時帰国にオススメのサービスを提案します。
先に結論から言うと、オススメは次の3社です。
詳しくは、続きをお読みください!
契約する(プリペイドではない)タイプのサービスの比較です。
一時帰国にオススメの3社の比較表
まず、オススメの3社について、かんたんな比較表にまとめて順位もつけました。
次のとおりです。
![]() HISモバイル | ![]() エキサイトモバイル | ![]() 楽天モバイル | |
---|---|---|---|
初期費用 | 3,300円 | 3,733円 | 0円 |
維持費/月 | 290円/月 | 495円/月※1 | 1,078円 ※2 |
3GB/月の料金 | 770円 | 880円 ※1 | 1,078円 |
20GB/月の料金 | 2,190円 | 2,068円 ※1 | 2,178円 |
海外での利用 | 通話/SMS可 | 通話/SMS可 | ネット/通話/SMS可 |
利用停止 | なし | なし | あり |
その他の特長 | 初期費用は特典でまかなえることも | パスポートだけで申込可 | 海外→日本に無料で電話し放題 |
オススメ度 | |||
公式サイト |
- エキサイトモバイルの維持費と3GBの料金は「FItプラン」、20GBの料金は「Flatプラン」のものです。プランは無料で切替できます。
- 楽天モバイルの維持費は、2022年10月までゼロです。
HISモバイルと楽天モバイルは実際に使っています。
また、エキサイトモバイルは直接の問い合わせなどを通じてメリットを感じ、申し込みました。今、SIMの到着を待っているところです。
個人的にこの順位ですが、どれをオススメできるかはケースによります。
オススメのケースとメリット・デメリット
先ほどご紹介した3社はどんなケースにオススメできるのでしょうか。
また、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
HISモバイルから見ていきましょう。
【第1位】 HISモバイル
まず、HISモバイルです。
HISモバイルがオススメなケース
HISモバイルは、次のようなケースにオススメです。
- 毎月300円程度なら払ってもいい
- 海外でもSMS認証をクリアしたい
- 日本国内での通信費や電話代を安くしたい
- 長期間、使わないと利用停止になるサービスは避けたい
HISモバイルは2022年5月に「自由自在290プラン」を発表。

維持費は月290円で、使うときも7GBで990円、20GBで2,190円と、とことん財布にやさしいプランなんです!
また、HISモバイルは、長期間 使わない場合でも、利用停止になることはありません。
楽天モバイルは、180日使わない場合に利用停止になる可能性があります。
HISモバイルのメリット・デメリット
HISモバイルのメリット・デメリットは、次のとおりです。
- 海外でも日本でもお得
- ドコモ回線で安心
- 海外でもSMS認証OK
- 解約手数料ゼロ
- 解約もネットで完結
- 利用停止なし
- 初期費用がかかる※
- 支払方法がクレカのみ
- eSIMが使えない
※初期費用は、特典でカバーできる場合があります
詳しくは、次の記事をお読みください。

また、HISモバイルの公式サイトには、次のボタンからアクセスいただけます。
【第2位】エキサイトモバイル
次は、エキサイトモバイルです。
エキサイトモバイルがオススメなケース
エキサイトモバイルは、次の場合にオススメできます。
- パスポートだけで申し込みたい(運転免許などがない)
- 海外でもSMS認証をクリアしたい
- 日本国内での通信費や電話代をできるだけ安くしたい
- 長期間、使わないと利用停止になるサービスは避けたい
HISモバイルの場合と共通点が多いのですが、いちばんの特長はパスポートだけで申し込める点です。
HISモバイルや楽天モバイルの場合、次のような書類が必要ですからね。
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 保険証+住民票
など
さらに、HISモバイルほどではないものの、維持費やデータ通信費もお手頃です。

エキサイトモバイルのメリット・デメリット
エキサイトモバイルのメリット・デメリットは、次のとおりです。
- 海外からでも申し込める
- パスポートがあれば申し込める
- 長期間、使わなくても利用停止にならない
- 日本でも海外でも財布にやさしい
- 縛り・解約手数料がない
- 海外でもSMS認証がクリアできる
- 初期費用がかかる
- 支払方法がクレカのみ
詳しくは、次の記事をお読みください。

また、エキサイトモバイルの公式サイトには、次のボタンからアクセスいただけます。
【第3位】 楽天モバイル
最後は、楽天モバイルです。
楽天モバイルががオススメなケース
楽天モバイルは、次のようなケースにピッタリです。
- 一時帰国中にデータ通信を使いまくる
- 海外から日本の番号に頻繁に電話する
- 海外でもSMS認証をクリアしたい
楽天モバイルはずっと維持費ゼロだったのですが、2022年11月からは、最低でも月に1,078円を払う必要が出てきます。
先程のケースに当てはまる場合、月1,000円ちょっとを払ってもメリットが出るならオススメです。
わたしは特に、海外から日本の番号に無料で電話ができるのは大きいと感じています。
楽天モバイルのメリット・デメリット
楽天モバイルのメリット・デメリットは次のとおりです。
- 維持費ゼロ(10月まで)
- データ通信も安い
- ネットで解約手続OK
- 縛り・解約手数料なし
- 海外でもSMS認証OK
- 海外→日本に無料で電話し放題
- 電波の人口カバー率が低め
- 利用停止の可能性あり
詳しくは、次の記事をお読みください。

また、楽天モバイル公式サイトには、次のボタンからアクセスいただけます。
比較の前提(対象17社と比較項目)
オススメの3社をご紹介したところで、17社の比較に入りたいところなのですが、その前に大切な「比較の前提」をお伝えしておきます。
次の2点です。
順に見ていきましょう。
比較する17社
この記事で比較しているのは、次の17社です。

聞いたことのあるサービスも、そうでないサービスもあるかもしれませんね。
比較項目
次に、比較項目は次の13点です。
- 初期費用
- 維持費
- 料金(20GB)
- 国内通話料
- 解約手数料
- 申込手続
- 本人確認書類
- 解約手続
- 縛り
- 電波
- 支払方法
- 海外ローミング
- eSIM
ちょっと項目が多いので、次のように「費用」「手続」「利便性」の3つに分けて比較します。
- 初期費用
- 維持費
- 料金(20GB)
- 国内通話料
- 解約手数料
- 申込手続
- 本人確認書類
- 解約手続
- 縛り
- 電波
- 支払方法
- 海外利用
- eSIM
次項からいよいよ比較に入っていきます。
17社の比較
では、17社を次の順で比較していきましょう。
費用
まず、費用について。
比較項目は、次のとおりです。
- 初期費用
- 維持費
- 料金(20GB)
- 国内通話料
- 解約手数料
この項目で比較した結果を、表にまとめました。ご覧ください。
「国内通話料」は、記載がない場合は30秒ごとにかかる料金です。
会社名 | 初期費用 | 維持費/月 | 料金/月/20GB | 国内通話料 | 解約手数料 |
---|---|---|---|---|---|
HIS | 3,300円 | 290円 | 2,190円 | 9円 | 0円 |
エキサイト | 3,733円 | 495円 ※1 | 2,068円 ※1 | 11円 | 0円 |
楽天 | 0円 | 0円 ※2 | 2,178円 | 0円 | 0円 |
povo2.0 | 0円 | 220円/半年 | 2,700円 | 22円 | 0円 |
LinksMate | 550円 | 165円 | 2,618円 | 22円 | 0円 |
HanaCell | $39 | $8/年 | $29 ※3 | $0.65/分 | 0円 |
UQ | 3,300円 | 1,628円 | 3,828円 ※4 | 22円 | 0円 |
OCN | 3,733円 | 550円 | 7,260円 | 11円 | 0円 |
ahamo | 0円 | 2,970円 | 2,970円 | 22円 ※5 | 0円 |
LINEMO | 0円 | 990円 | 2,728円 | 22円 | 0円 |
ワイモバ | 3,300円 | 2,178円 | 3,878円 | 22円 | 0円 |
mineo | 3,740円 | 880円 | 1,925円 | 22円 | 0円 |
イオン | 3,300円 | 528円 | 1,738円 | 11円 | 0円 |
IIJmio | 3,520円 | 440円 | 1,650円 | 11円 | 0円 |
b-mobile ※6 | 3,300円 | 190円 | 3,608円 ※7 | 通話不可 | 0円 |
NURO | 3,740円 | 627円 | 2,090円 | 11円 | 0円 |
LIBMO | 0円 ※8 | 528円 | 1,810円 | 22円 | 10,450円 ※9 |
※1 エキサイトモバイルの維持費は「Fitプラン」、20GBの料金は「Flatプラン」のものです。プランは無料で切替できます。
※2 楽天モバイルの維持費は、2022年11月から1,078円/月になります。
※3 HanaCellは月3GBを超えると速度制限(128kbps)あり
※4 UQモバイルは25GBの料金
※5 ahamoは月5分まで通話料無料
※6 b-mobileは「190PadSIM」についての情報
※7 b-mobileは15GBの料金
※8 キャンペーン適用で0円(通常3,300円)
※9 通話ができないSIMは解約手数料0円
やはりいちばん目を引くのは、楽天モバイルにズラッと並ぶ「0円」ではないでしょうか。
初期費用、維持費、解約手数料のほか、国内通話料も無料(アプリ「Rakuten Link」利用時)になります。

ただし、楽天モバイルの維持費は2022年11月から1,078円になります。
長い目で見ると維持費はHISモバイルやエキサイトモバイルのほうがお得になるので、ここは考えどころですね。
手続
次に、手続について見てみましょう。
ここで比較するのは、次の項目です。
- 申込手続
- 本人確認書類
- 解約手続
- 縛り
「縛り」は解約手続に影響があるのでここに入れました。
では、表をご覧ください。
手続関係については、どこもWebで申込・解約ができる上、縛りなしのサービスがほとんどです。

LMBMOの店舗は静岡県内のみ。また、LIBMO公式サイトには、「海外での解約ができない可能性がある」旨が書いてあります。
ポイントは本人確認書類
ここでポイントになるのは、本人確認書類です。
「◎」のついている次の7社は、パスポートだけで申し込み可能なんです!
パスポートの裏表紙に「本人記入欄」(氏名や住所の記入欄)がある場合、パスポートだけで申し込みが可能です。
「◯」の各社は、運転免許証やマイナンバーカードがあれば大丈夫ですし、保険証に補助書類(住民票など)を添えてもOKです。
唯一「△」のpovo2.0は、運転免許証かマイナンバーカードしか受け付けてもらえません。

また、「?」のついているHanacellは、公式サイトに「お住まいの国や受取方法によって異なる」という旨の説明があるので、問い合わせが必要です。
縛り「あり」の詳細
IIJmioとLIBMOは例外的に縛り「あり」なので、補足しましょう。
次のとおりです。
- 利用開始の翌月末まで
- 課金開始日から1年間
- 音声通話ができないSIMは縛りなし
例外というよりも、他社ががんばっていると言ったほうがいいのかもしれません。
利便性
最後に、「利便性」での比較です。
比較項目は、次のとおり。
- 電波
- 支払方法
- 海外利用
- eSIM
では、比較結果をどうぞ。
会社名 | 電波 | クレカ払 | 銀行振替 | 他の支払方法 | 海外利用 | eSIM |
---|---|---|---|---|---|---|
HIS | ||||||
エキサイト | ||||||
楽天 | ||||||
povo2.0 | ||||||
LinksMate | ||||||
HanaCell | ||||||
UQ | ||||||
OCN | ||||||
ahamo | ||||||
LINEMO | ||||||
ワイモバ | ||||||
mineo | ||||||
イオン | ||||||
IIJmio | ||||||
b-mobile | ※1 | |||||
NURO | ※2 | |||||
LIBMO |
※1 b-mobileは、SMSにのみ対応しています。
※2 NUROモバイルは、通話にのみ対応しています。
楽天モバイルの「電波」について
ここでも楽天モバイルのみ全て「◯」ですが、気になるのは「電波」だと思います。
「電波」は、楽天モバイルが「◯」で、他社は全て「◎」になっていますからね。
これは、楽天モバイルの人口カバー率が97%なのに対し、他社は全て99.9%だからです。

心配なら、事前に電波状況を確認する方法もありまして、次の記事にまとめてあります。

「その他」の支払方法
支払方法に「その他」とありますが、詳細は以下の通りです。
- 楽天モバイル:デビットカード・楽天ポイント
- HanaCell: PayPal
- Linksmate: リンクスポイント*
- LIBMO: LIBMO運営会社のインターネット料金とまとめて支払う場合は銀行振替も可
*クレカ・コンビニ決済・銀行決済で購入
楽天モバイルはクレカ・振替と合わせると、4種類もの支払方法に対応しているんですね!
「海外利用」の「△」について
最後に、「海外利用」が「△」になっているところがあります。
これは、海外では通話とSMSのみが使えて、データ通信は不可という意味です。
まとめ
この記事では、17社のSIMを比較し、一時帰国にオススメのサービスを提案しました。
オススメの3社は、次のとおりでしたね。
![]() HISモバイル | ![]() エキサイトモバイル | ![]() 楽天モバイル | |
---|---|---|---|
初期費用 | 3,300円 | 3,733円 | 0円 |
維持費/月 | 290円/月 | 495円/月※1 | 1,078円 ※2 |
3GB/月の料金 | 770円 | 880円 ※1 | 1,078円 |
20GB/月の料金 | 2,190円 | 2,068円 ※1 | 2,178円 |
海外での利用 | 通話/SMS可 | 通話/SMS可 | ネット/通話/SMS可 |
利用停止 | なし | なし | あり |
その他の特長 | 初期費用は特典でまかなえることも | パスポートだけで申込可 | 海外→日本に無料で電話し放題 |
オススメ度 | |||
公式サイト |
- エキサイトモバイルの維持費と3GBの料金は「FItプラン」、20GBの料金は「Flatプラン」のものです。プランは無料で切替できます。
- 楽天モバイルの維持費は、2022年10月までゼロです。
HISモバイルと楽天モバイルは実際に使っています。
また、エキサイトモバイルは直接の問い合わせなどを通じてメリットを感じ、申し込みました。今、SIMの到着を待っているところです。
検討の材料にしていただければ幸いです!
なお、この記事では契約するタイプのSIMを比較しました。
プリペイドSIMなど、その他のSIMのタイプやメリット・デメリットは、 一時帰国中の携帯・SIMというページにまとめてあります。
ポケットWi-Fiに関しても、楽天モバイルと他社のサービスを比べた記事がありますので、よろしければぜひお読みください!
