日本でKindle Unlimitedのサービスが始まってから、7年以上が経ちました。
わたしはサービス開始以来、ずっとKindle Unlimitedを使い続けています。
「Kindle Unlimitedってよく聞くけど、どんな本が読めるの?」
こんな疑問をお持ちかも知れませんが、お答えするのは正直かんたんではありません。
というのも、200万点もの本が読み放題になっているからです。
なので、対象を「日本語教師」に絞りました。
この記事では、Kindle Unlimitedで読める日本語教師におすすめの本をご紹介します。
無料で読む方法
まず、この記事でご紹介する本は、全て無料で読めます。
その方法は、次のとおりです。
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- Kindle Unlimitedの無料体験
- Kindleアプリの利用(Kindle端末がない場合)
Kindle Unlimitedには、30日間の無料体験があります。
この期間中に解約すれば、お金は一切かかりませんし、ペナルティもありません。
また、Kindleの電子書籍は、無料のアプリ(スマホ・PC)で読むことができるんです。
「無料」なので、こちらにもお金はかかりません!
では、おすすめの本をご紹介していきましょう。
『英語はもっと科学的に学習しよう』
まず、『英語はもっと科学的に学習しよう』という本です。
本書を読む最大のメリットは、「第二言語習得論」を学べること。
タイトルには「英語」とありますが、ご存知のとおり「第二言語習得論」は全ての外国語学習に適用できるものです。
養成講座の授業や、検定対策の一環で学習されたかも知れませんが、現場を意識して1冊読むと、また新たな発見があるかも知れません。
ちなみに本書を読んだ上で『まるごと』や『いろどり』を使うと、その良さがさらに実感できます。
本書は定期的に読み放題対象から外れるようです。
そのときには、同じ著者の『外国語学習に成功する人、しない人-第二言語習得論への招待』という本を読むといいでしょう。
経験上、どちらかは読み放題対象になっているようです。
『日本語ロジカルトレーニング 初級』
『日本語ロジカルトレーニング 初級』という本もおすすめです。
本書の「目的」は、次のとおり。
本書では、(中略)日本語学習者が学校や会社で必要な、論理的思考力を身につけることを目指します。
西隈 俊哉著『日本語ロジカルトレーニング 初級』(2018年 アルク)より引用しました。
日本語学習者に向けて作られているのがポイントですね!
わたしは本書をはじめとするいろいろな本を参考に、日本語と論理的思考力を養うコースを企画しました。
通常の日本語の授業の合間に、作った問題を学生に出しています。
ちなみに本書には「初級」だけでなく「中級」もあり、こちらも読み放題対象です。
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』
日本語教育とは直接の関係はないのですが、『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』という本にもお世話になりました。
わたしの周りには、進路に悩む日本語教師の方が多いと感じています。
Twitterでも、日本語教師を続けることに悩む声をよく見かけます。
わたしもモヤモヤを抱えているときがあったのですが、本書を読んでスッキリしました。
特に心に残っているのは、次の3点です。
- 人生を変えるのに、自分を変える必要はない
- 人生を変えるハードルを極限まで下げている
- ほかの本にありがちな落とし穴をカバーしている
詳しくは本書に譲りますが、進路に悩んでいたり、仕事でモヤモヤを抱えていたりするなら、一度読んでみても損はありません。
書評も書いています。
『「後回し」にしない技術』
授業準備やら採点やら、次々と仕事を片づけないといけないのに、いやな仕事はついつい後回しにしてしまう……。
そんな悩みがあるなら、『「後回し」にしない技術』という本がおすすめです。
本書は韓国のベストセラーを翻訳したもの。原著のタイトルをそのまま訳すと「実行が答え」ぐらいになります。
そんな本書の良い点は、次の3点です。
- 実行力を上げ、「維持」するためのアドバイスもある
- 研究結果に基づいているので、信頼して実行に移せる
- 厳しさだけでなく優しいことばもあるので、希望を与えてくれる
わたしは本書のアドバイスに従って、行動を記録するようになりました。
すると、スマホをいじってダラダラする時間が減ってきています。
ちなみに本書は、期間限定で読み放題になっているので、お急ぎください!
もし読み放題の対象から外れていても、ご安心ください。
オーディオブックの聴き放題サービス「Audible」の無料体験で内容を「聴く」ことができますので!
書評はこちらです!
『東大読書』
『東大読書』という本は、読書や読解指導のヒントが得られる良書です。
本書には、次の良い点があるんですよ。
- 「内容を忘れない」読み方がわかる
- 自分の読み方のチェックができる
- (教師の立場で)読解指導のヒントが得られる
本書も期間限定で読み放題対象に入っていますので、気になるなら早めにKindle Unlimitedをお試しください!
もしKindle Unlimited対象から外れていたら、Audibleの無料体験をどうぞ。
本書の朗読をまるまる聞くことができます!
ちなみに本書についても、書評を書いています。
『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』
『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』という本の著者は、新井紀子氏という方です。
新井氏は、「ロボットは東大に入れるか」という人工知能プロジェクトのリーダーを務め、2017年にはTEDトークで講演もされています。
本書の良い点は、次のとおり。
- AIと子どもたちが不得手としていることがわかる点
- 新井氏が描く未来予想がわかる点
- 「生き残れる日本語教師像」を考えるヒントが得られる点
タイトルには「子ども」とあるのですが、本書の中では社会人の読解力が下がっていることも指摘されています。
気になるなら、Kindle Unlimitedの無料体験でぜひどうぞ。
本書も期間限定でKindle Unlimited対象になっています。
対象外になっている場合は、Audibleの無料体験で本書の内容をお聴きください。
書評も書いています。
まとめ
この記事では、Kindle Unlimitedで読める日本語教師におすすめの本をご紹介しました。
Kindle Unlimitedには、外国語や日本語教育に関係する本はもちろん、他のジャンルでも役立つ本が数え切れないぐらいあります。
冒頭で、「Kindleの電子書籍はアプリでも読める」と書きましたが、わたしは2013年からKindle端末を使い続けています。
その理由はこちらの記事にまとめてあります。
また、Kindle端末を比較した記事もあるので、よろしければどうぞ。