この記事では、「Go-Jek」と「Grab」のオンラインタクシーサービスを比較してみます。
オンラインタクシーサービスを、ほぼ毎日、1年以上使い続けての比較です!
結論:Grabの圧勝
結論から言うと、オンラインタクシーに限って言えば、Grabの圧勝です。
比較結果を表にしてみました。
○が勝ち、☓が負け、△が引き分けです。
Go-Jek | Grab | |
---|---|---|
①配車 | ☓ | ○ |
②車両 | △ | △ |
③運転手さん | ☓ | ○ |
④運賃 | △ | △ |
⑤支払い方法 | △ | △ |
⑥保険 | ☓ | ○ |
⑦ポイントプログラム | ☓ | ○ |
以下、詳しいことを書いていきます。
①配車
配車の段階では、Grabのほうが1枚も2枚も上手です。
ポイントは次の2点。
- 場所の指定が便利
- GPSが正確!
1点ずつ、見ていきましょう。
1. 場所の指定が便利
まず、Grabで配車する場合、場所の指定が便利なんです。
例えば、場所を指定する際、よく行く場所が自動的に出てきてくれます。
下の写真はGrabの画面ですが、赤丸のところがよく行くところ。
しかも、曜日によって、自動的に出てくる場所が変わります。
例えば、わたしは土曜日によくショッピングモールに行くんですが、土曜日にGrabを立ち上げると、そのショッピングモールが表示されるんですよ。
過去のデータから判断してるんでしょうね。賢い。
Go-Jekでもよく行くところのリストは出てくるのですが、ほぼ毎日行くような場所でも、なぜかリストの下の方に行ってしまったりします……。
2. GPSが正確!
また、GrabのほうがGPSが正確です。
両社とも車が今どこにいるか、アプリ上の地図で確認できるのですが……。
Go-Jekだと、地図上では車がまだ遠くにいるのに、突然目の前に車が現れるのが通常運転です。何なら地図上では車がまったく動かないことも。
どこにいるかわからない=あとどれぐらい待てばいいかわからない、ということなので。
Grabでも若干の誤差はあるものの、地図を見ながら「そろそろ来るかな、あの車かな」と見当をつけることはできますし、だいたい合ってます。
②車両
車両については、Go-JekもGrabも大きな違いはありません。
運転手として登録する条件のひとつに、車両の製造年があります。
Go-Jekは2012年以降、Grab 2011年以降でないと、運転手になれないことになっています。
③運転手さん
運転手さんについては好みの問題もあるでしょうが、わたしはGrabのほうが気に入っています。
運転中の運転手さん
まず、Grabの運転手さんは、こちらから話しかけない限り、あまり話してこないんです。
それが、Go-Jekの運転手さんは、「友だちか?」と思うぐらいしゃべくりたおす運転手さんが大多数。
いや、別に、天気の話題とかやったらいいんですけど、日本人的感覚で行くと、個人情報を根掘り葉掘り聞いてくるんですよ……。
悪い人じゃないんでしょうけど……。
家の場所も知られているわけだし、危機管理の上でもあんまりよくないなあ、と思うので、わたしにとってはこれは大きなマイナスです。
ただし、ジャカルタでGo-Jekを利用したときは、運転手さんは寡黙な方ばかりでした。ジャカルタの友人もそう言っていたので、↑は地方都市「ならでは」かもしれません。
運転手さんの意識
それから、両社とも、配車の時点で、車種とナンバープレートがわかるのですが、この情報もGrabだとほぼ100%一致しているんです。
それが当たり前なのですが、Go-Jekはかなりいい加減。これは運転手さんの意識の問題です。
というのも、Go-Jekではこういうこと(アプリの情報と実際の車両が違う)ことがあると、即契約を打ち切ることになっているからです。
それをGo-Jekに連絡するシステムもあります。
ひどいときなんて、同じ日に4回Go-Jekを使ったら、うち3回がアプリとは違う車でした。
アプリの情報と違いがあると、犯罪に巻き込まれる恐れもあるからやめたほうがいいと、インドネシア人の友人も言っていました。
何なら、運転手が別人とか、運転手の他に同乗者がいたなんてことも、まれにあります。
悪いことしようと思えばいつでもできる状況ですよね……。
④運賃
運賃は、Go-JekもGrabも同じケースがほとんどです。
なので、ここは引き分けですね。
⑤支払い方法
支払い方法はGo-JekもGrabも大きな違いはありません。
両社とも、電子マネーをチャージした上で利用できます。
支払いに現金がいらないということですね。
ちなみにGo-Jekは「Go-Pay」、Grabは「OVO」という電子マネーを利用することになります。
⑥保険
保険についてはGrabの圧勝です。最大補償額を表にしてみました。
補償内容 | Go-Jek | Grab |
---|---|---|
死亡 | Rp10,000,000 | US$5,000 |
重度障害 | Rp10,000,000 | US$5,000 |
傷害 | Rp5,000,000 | US$500 |
Go-Jekだと亡くなったとしても8万円ぐらいですか……Grabは50万円以上です。
まあ、実際亡くなってしまった場合、誰が保険金を受け取れるのかはよくわかりません。
Grabの場合、緊急連絡先を指定できるので、その人が受け取るのかもしれませんが、3つまで指定できてしまったりします。
⑦ポイントプラグラム
最後にポイントプラグラムですが、こちらもGrabのほうが優れています。
ポイントのためやすさ、特典の使いやすさ、還元率、特典の数……どれを取っても、Grabに軍配が上がります。
詳しくは、次の記事をご参照ください。
まとめ
この記事では、「Go-Jek」と「Grab」のオンラインタクシーサービスを比較してみました。
オンラインタクシーに限って言えば、「Grab」の圧勝です。
ご参考になれば幸いです!
なお、Go-Jek、Grabについては↓のような記事も書いてます。