この記事では、インドネシアで使えるオンラインタクシーアプリ、「Grab」をご紹介します。
Grabとは?
Grabは、オンラインタクシー配車アプリです。2012年にマレーシアで生まれ、2014年にインドネシアにも進出してきました。
東南アジアでは、Uber(オンラインタクシー)の事業も買収。公式Twitterアカウントには、GrabとUberの運転手(バイク)が方を組んでいる写真が公開されています。
Saling merangkul untuk masa depan yang lebih baik! Kami tunggu para Mitra Uber lainnya untuk bergabung ke dalam keluarga Grab. Tidak perlu khawatir, hanya dibutuhkan beberapa langkah mudah untuk mendaftar. Ayo, segera daftarkan dirimu! pic.twitter.com/ptZMWZ80Nr
— Grab Indonesia (@GrabID) 2018年4月5日
インドネシアでオンラインタクシーを展開しているのは、あとはGo-Jekという会社だけ。Grabはこの市場を、Go-Jekと2分してるということになります。Go-Jekについては、別記事にまとめてあります。
Grabが提供しているサービスは、以下の5つ。
- バイクタクシー配車
- タクシー配車
- 出前
- バイク便
- 宅配便
買い物や掃除なんかも代行してくれるるGo-Jekに比べると、かなり限られているという印象です。
Grabのいい点
そんなGrabですが、Go-Jekにはない特長が4つあります。
【1】スカルノハッタ国際空港に乗り入れている!
まず、スカルノハッタ空港に乗り入れていること。わたしは第1ターミナルのブースに行ってみたものの、「車がない」との返事でしたが……。
ブースがあることはあるので、車があれば利用価値はあると思います。
公式Twitterアカウントによると、ターミナル1A/1B/1Cと、2Fから乗れるそうです。
Hi James. I’m Kiky from Grab. At Soekarno Hatta Airport, Grab is available at terminal 1A, 1B, 1C and 2F.
You can also submit practical questions and complaints through to the Help Center feature on Grab application. Thank you 🙂 -Kiky— Grab Indonesia (@GrabID) 2018年5月13日
空港からの移動手段で、個人的なおすすめは、空港鉄道。詳細は別記事にまとめてあります。
【2】GPSが正確!
次に、GrabはGPSが正確です。
GrabもGo-Jekも、アプリ上で運転手の位置がわかるようになっているんですが、Go-Jekの場合はかなり大雑把。全く動いていないのに、突然目の前に車が現れる、なんてことは日常茶飯事です。
その点、GrabはGPSが正確なので、ちゃんと運転手の位置がわかります。
【3】途中で立ち寄る場所も指定できる!
3点目ですが、Grabの場合、途中で立ち寄る場所も指定できます! 例えばA地点からB地点に行って、それからC地点に行きたい場合などですね。ちゃんと運賃も計算してくれます。
Go-Jekの場合はこれができないので、どうしても必要なときは運転手さんの好意に甘えてしまうか、チップを多少上乗せしています。
ちなみにチップすらもキャッスレスです。
【4】ショッピングモールの詳しい場所まで指定できる!
最後に、Grabで配車する際には、ショッピングモールの詳しい場所まで指定できます!
たとえば、わたしの町で人気のモールには、出入口が4つあります。そのどこに来てもらうかを、アプリで指定できるということですね。
まあ、結局、運転手さんから電話がかかってきて説明する羽目になるんですけどね……。
キャッシュレスでの支払いがダメダメ→OVO導入で挽回
わたしは以前、GrabとGo-Jekを使い分けていました。Grabはよく割引キャンペーンをやっていたので。というか今でもやっていますけど。
わたしの町ではGo-Jekに遅れを取っているので、巻き返したいのでしょう。
でも、Grabを使わなくなった時期もありました。
その理由は、支払い方法にあります。
【1】カードが使えない
まず、カードが使えない点。
わたしの場合、日本で発行したクレジットカードは受け付けてくれませんでした。
ついでにいうと、インドネシアで発行したデビットカードもダメ。支払方法として登録はできたんですけどね。
いざ支払いの段階になると受け付けてもらえず……。登録の時点で確認しろよ、と言いたくなりました。
インドネシアで発行したクレジットカードなら使えるのかもしれません。
【2】独自のクレジットは使えなくなった
以前は、Grabも独自のクレジットがありました。
Go-Jekと同じように、先にクレジットを買っておいて、利用のたびにそこから差し引いていく、というものです。
これだと現金を準備しなくてもいいので、めちゃくちゃ楽なんです。
ところが、とある時点で「利便性向上のため」、このクレジットを買うことができなくなってしまいました。
下の写真の出だしにある「Untuk meningkatkan kenyamanan」というのは直訳すると「快適さを向上させるため」ぐらいなんですが、お客さんに向けたアナウンスなので「利便性向上のため」ぐらいだと思います。
クレジットを買うことができないというのは、暫定措置のはずだったんですが、最終的には「OVO」という電子マネーを導入することで落ち着きました。
【3】銀行の電子マネーはエラーだらけ
支払いには銀行の電子マネーも使えたので、そちらを使ってみました。キャッシュレスであることには変わりないので。
が、ひどいエラーが起きたんです。
残高は充分あるのに、引き落とせないと言われ。
しかも「支払いの確認ができるまでは現金払いしか受け付ません」とか言われるんですよ! 利用停止に追い込まれるわけです。
Grabに連絡して、利用停止を解除してもらったんですが…….。
1回だけならまだしも、2018年1月から4月までで、4回もこんなエラーが起きてしまいました。
最後には「2重請求」という新技まで披露され、Grabを利用する気力は一切失せてしまいました。
【4】OVOという電子マネー
今は銀行の電子マネーもやめて、OVOという電子マネーに移行しました。
自社のシステムをあきらめ、銀行が作ったシステムともエラーだらけ。
また外部との提携ということで、疑いの目しかなかったのですが、友人の評判は上々だったので、使ってみました。
試しに10万ルピアチャージしてみたところ、「OVO」をGrabの支払い方法として選べないという、わけわからないことになっていました。
↓の写真の「Rp100.000」のところ、色が薄くなっていてタップできなかったんです……。
問い合わせたら、その4日後にようやく使えるようになりました。そして、今のところ問題なく使えております。
まとめ
今回は、インドネシアで使えるオンラインタクシーアプリ、「Grab」をご紹介しました。
Grabはこんな方におすすめです。
☑スカルノハッタ空港から車に乗りたいという方
☑GPSが正確な方がいい方
☑途中で立ち寄った場合も、明朗会計のほうがいいという方
ご参考になれば幸いです!