eSIMを3つ併用しているサトです。
以前は物理SIM(USIM)を使っていましたが、eSIMを使い始めてからは戻れなくなりました。
申し込んだら即日で使え、紛失の心配がないなど、メリット盛りだくさんですからね。
この記事では、SIMとeSIMのどちらがおすすめか解説します。
結論から言うと、次の条件をすべて満たすなら、eSIMがおすすめです。
- eSIM対応のスマホを持っている
- キャリア(携帯会社)がeSIMに対応している
- 「1枚のSIMを複数のスマホで使う」運用をしていない
詳しくは、続きをお読みください。
SIMとeSIMを5つの項目で比較
SIMとeSIMを、5項目で比較した結果を表にまとめました。
SIM | eSIM | |
---|---|---|
契約〜利用開始の時間 (オンライン契約) | 最短で翌日 | 即日(1時間程度) |
対応する端末 | 全てのスマホ・タブレット・ポケット型WiFi | 一部のスマホ・タブレット・ポケット型WiFi・スマートウォッチなど |
対応キャリア(携帯会社) | 全キャリア | 一部のキャリア |
機種変更時の操作・手続 | SIMの抜き挿しでOK | eSIMの再発行が必要 |
端末内での切り替え | SIMの抜き挿しが必要 | スマホの操作で切り替えOK |
1つずつ、詳しく見ていきましょう。
契約〜利用開始の時間(オンライン契約の場合)
オンライン契約の場合、契約から利用開始までの時間は、次のとおりです。
SIM | eSIM |
---|---|
最短で翌日 | 即日(1時間程度) |
SIMの場合、郵送になるため、最短でも申込の翌日まで待たなければなりません。
一方、eSIMは通常、申込の当日に利用開始できます。
たとえば、わたしがLINEMOのeSIMを契約したときは、申込から1時間半程度で使えるようになりました。
対応する端末
対応する端末は、次のとおりです。
SIM | eSIM |
---|---|
全てのスマホ・タブレット・ポケット型WiFi | 一部のスマホ・タブレット・ポケット型WiFi・スマートウォッチなど |
SIMは基本的に全てのスマホ・タブレット・ポケットWiFiで使えますが、eSIMは対応端末が限られます。
とはいえ、eSIMに対応している端末は増えてきていて、たとえばiPhoneは次のとおりです。
- iPhone XR/XS/XS Max
- iPhone 11/Pro/Pro Max
- iPhone 12/mini/Pro/Pro Max
- iPhone 13/mini/Pro/Pro Max
- iPhone 14/Plus/Pro/Pro Max
- iPhone 15/Plus/Pro/Pro Max
- iPhone 16/Plus/Pro/Pro Max
- iPhone SE(第2世代/第3世代)
ちなみに、アメリカではiPhone14とiPhone14 PlusなどはeSIMにしか対応していません。
日本政府もeSIMを支持している※ので、今後もeSIM対応の端末は増えていくでしょう。
※ 総務省が2021年8月10日に「eSIMサービスの促進に関するガイドライン」を出しています。
さらに、eSIMはスマートウォッチにも使えます。
対応キャリア
対応キャリアは、次のとおりです。
SIM | eSIM |
---|---|
全キャリア | 一部のキャリア |
SIMは格安SIMも含めて全キャリアが対応していますが、eSIMはそうではありません。
といっても、次のキャリアがeSIMに対応しているため、そこまで困ることはないでしょう。
- docomo
- ahamo
- irumo
- eximo
- SoftBank
- Y!mobile
- LINEMO
- au
- UQ monile
- povo2.0
- 楽天モバイル
- HISモバイル
- mineo
- J:COM MOBILE
- IIJmio
- Linksmate
など
先ほども書いたとおり、政府がeSIMを支持しているため、今後はeSIMに対応していないキャリアのほうが珍しくなっていくでしょう。
機種変更時の操作・手続
機種変更時の操作や手続は、次のとおりです。
SIM | eSIM |
---|---|
SIMの抜き挿しでOK | eSIMの再発行が必要 |
SIMはカードを抜いて、他の端末に挿せばOK。
一方、eSIMは再発行が必要です。
手続自体はオンラインですぐに終わるのですが、キャリアによっては手数料がかかるのでご注意ください。
また、機種変更時だけでなく、他の端末にeSIMを移動させるときも、再発行しなければなりません。
複数端末で1つのeSIMを使っていなければ、気にしなくてもだいじょうぶです!
発行手数料が無料のeSIMについてまとめた記事もあるので、ご参考までに。
端末内での切り替え
1つの端末内でSIM・eSIMを切り替える際の操作は、次のとおりです。
SIM | eSIM |
---|---|
SIMの抜き挿しが必要 | スマホの操作で切り替えOK |
言うまでもなく、SIMはいちど抜いて他のSIMを挿す必要があります。
でも、eSIMの場合、スマホを操作しただけで切り替えOK!
わたしは一時帰国で日本に帰ってきたときにeSIMを使い、めちゃくちゃ便利やなあと思いました。
SIMのメリット・デメリット
SIMのメリット・デメリットは次のとおりです。
SIMは気軽に抜き挿しできるのがいいところ。
でも、メリットよりデメリットのほうが多いと感じて、わたしはSIMには戻る気はありません。
まず、オンラインの場合、申込の当日には使えません。複数のSIMを使う場合は、管理も面倒です。
また、機種変更などでSIMを抜き挿しする際、破損や紛失のリスクがないわけではありません。
キャリアによっては、解約後にSIMの返却を求められるケースもあります。
eSIMのメリット・デメリット
eSIMのメリット・デメリットは次のとおりです。
デメリットは機種変更など、他の端末に移動させる際に再発行の手続が必要な点ぐらい。
すぐに終わるので手間は気になりませんし、LINEMOや楽天モバイルなどはeSIMの発行手数料も無料。
なので、冒頭でも紹介したとおり、次の条件をすべて満たすならeSIMがおすすめです!
- eSIM対応のスマホを持っている
- キャリア(携帯会社)がeSIMに対応している
- 「1枚のSIMを複数のスマホで使う」運用をしていない
eSIMが広がればスマホの料金がさらに下がる?
余談ですが、eSIMがさらに普及すれば、スマホの料金が下がる余地ができると思います。
キャリアがSIMを発行する際の費用をいろいろカットできますからね。
たとえば、思いつくだけでも次の費用はいらなくなります。
- SIM送付に関する事務作業
- SIMの送料
たとえばHISモバイルを契約したとき、わたしはSIMで申し込みました。
当時はHISモバイルがeSIMに対応していませんでしたし、eSIM対応のスマホを持っていなかったので。
そしてヤマト運輸でSIMが届きました。
この前の段階で、宛名の印刷・SIMや書類の封入・出荷手配などの事務作業が必要なはずです。
もちろん送料もかかります。
HISモバイルのSIMは、ネコポスとかの安いものではなく、受領印が必要なやつで送られてきました。
このあたりの費用がなくなれば、スマホの料金をさらに下げられる余地が出てくるのは間違いありません。
まとめ
この記事では、SIMとeSIMのどちらがおすすめか解説しました。
ご参考になれば幸いです!