今回は、インドネシアの航空会社の定時運航率と、おすすめの航空会社をご紹介します。
定時運航率とは?
まず、定時運航率とは何か?をご紹介します。
Wikipediaの「定時運行」というページに、こんな説明がありました。このページはバスなど、飛行機以外についての情報もあるため、漢字は「運行」になっています。
出発時刻の15分以内に出発する航空機は、時間通りに運行していると国際的にみなされている。
(Wikipediaより引用)
なので、定時運行率は、「出発時刻の15分以内に出発するフライトの数」を、総フライト数で割って算出できるということですね。
定時運航率一覧
インドネシアの各航空会社の定時運航率を、英語やインドネシア語のサイトを当たり、まとめてみました。
参考にしたURLは、記事の最後に載せています。
No | 航空会社 | 2017年 (定時運航率、 総フライト数) | 2015年(順位) *7月-12月 | 2014年(順位) | |
---|---|---|---|---|---|
1 | NAM Air | 92.62% | 32,209 | 90.61%(2) | 92.92%(2) |
2 | Sriwijaya Air | 88.69% | 67,673 | 82.85%(4) | 83.02%(7) |
3 | Batik Air | 88.66% | 84,900 | 91.21%(1) | 90.78%(3) |
4 | Garuda Indonesia | 88.53% | 200,918 | 85.82%(3) | 88.52%(5) |
5 | Citilink | 88.33% | 84,808 | 80.27%(6) | 78.20%(9) |
6 | Indonesia AirAsia Extra | 77.42% | 7,747 | 82.40%(5) | – |
7 | Indonesia AirAsia | 75.94% | 7,378 | 75.69%(7) | 78.67%(8) |
8 | Travel Express | 74.40% | 9,287 | 57.67%(13) | 86.30%(6) |
9 | Susi Air | 72.65% | 6,781 | 57.62%(12) | – |
10 | Trans Nusa | 71.36% | 737 | 77.06%(9) | 54.41%(15) |
11 | Lion Air | 71.31% | 196,932 | 70.06%(11) | 73.80%(10) |
12 | Wings Air | 65.47% | 108,278 | 70.22%(10) | 71.12%(11) |
13 | Kalstar Aviation | 58.10% | 12,177 | 74.89%(8) | 65.30%(13) |
14 | Triagana Air | 42.49% | 8,784 | 48.16%(14) | 62.91%(14) |
ゴム時間という別名を持つインドネシア時間ですが、まあまあがんばっているという印象を受けます。
あ、表に色を付けていますが、緑がおすすめ、赤はアカンやつです。詳細は後ほど。
ちなみに、2016年のデータは見つかっていません……。見つけ次第、追記します。
個人的なおすすめはBatik AirとCitilink
個人的なおすすめは、上の表で緑色をつけた2社。Batik Airと、Citilinkです。定時運航率をもう一度載せますが、かなり優秀ですよね。
Batik Air: 88.66%
Cililink: 88.33%
Batik AirとCitilinkの概要
こちら、Batik Airの機体。
Batik Airは、高級路線をうたっていて、機内食としてパンも出るし、各座席に液晶モニターも備え付けられています。
なんですが! その割にBati Airは、運賃がLCCとさほど変わらないことが多いです。
また、Citilinkの方は、年々定時就航率を上げてきていて、がんばってるなあ、と思います。2014年は8割を切っていたのに、2015年に8割に乗せ、2017年には9割近くなっているわけですからね!
同社は国営Garuda Indonesiaの子会社で、LCCという位置づけなので、運賃もお手頃です。
ちなみにこちらは、Citilinkの機内の様子。
2社ともハリム空港に就航
そして、これは定時運航率とは関係ないのですが……ジャカルタ在住の方にとっては、2社も、「ハリム空港」という市内の空港に就航しているポイントも見逃せません。
ハリム空港は、こんなところ↓にあります。
詳細は、別記事にまとめてありますので、よろしければどうぞ。
ジャカルタ市内に住んでいる方や、用事がある方は、ハリムを利用することで、かなりの時間が節約できる可能性があります。スカルノハッタ空港は、市内から遠いですからね……。
スカルノハッタと市内を結ぶ鉄道もできたので、それに乗るのも悪くないとは思いますけどね。
NAM AirとSriwijaya Airをおすすめしない理由
……という疑問を抱かれたかもしれませんね。
その理由は、わたしが利用した限りでは、2社とも機体が古かったということです。
特にSriwijaya Airは、トイレのドアが閉まらないなんてこともありました。まあ、これは2010年の話なので、今は改善されているかもしれません。
みんなに毛嫌いされている? Lion Air
逆に、全くおすすめできないのが、Lion AirとWings Airです。
Lion Airは、総フライト数から見ると、国営Garuda Indonesiaに肩を並べる唯一の会社。
Garuda Indonesia:200,918
Lion Air:196,932
それなりに責任感があってもおかしくないと思うのですが……。
定時運航率は、狙い済ましたかのように70%前後。インドネシア人の友人と話していても、Lion Airは「遅れる、遅れる、とにかく遅れる」というコメントしか聞いたことがありません。
Wings Airも同類ですね。Lion AirとWings Airが同じグループなのも、納得です。
わたしもこの2社はできるだけ避けています。まあ、総フライト数が多い分、マニアックな路線もカバーしてくれてはいるんですが……。
フライトごとの定時運航率を調べる方法
ここまで、各航空会社の定時運航率をご紹介してきましたが、あくまで全体的な話でした。
個別のフライトごとに「定時運航率を調べたい」と言う方は、以下のキーワードでGoogle検索してみてください。
flightstats ontime performance ○○○
*「○○○」はフライトナンバーと書き換えてください
これで検索すると、flightstats.comというサイトのページが表示されるはずなので、それをクリックしましょう。デフォルトで、過去2か月分の定時運航率が出てきます。
本来ならflightstats.comのサイトにアクセスすれば調べられるはずなのですが、複雑すぎて、わたしには調べ方がわかりませんでした……。
まとめ
今回は、インドネシアの航空会社の定時運航率と、おすすめの航空会社をご紹介しました。ご参考になれば幸いです!
2014年: Maskapai Paling “On Time” di Indonesia adalah….(Kompas社サイト)
2015年: On Time Performance 15 Maskapai Berjadwal Periode Juli-Desember 2015 Sebesar 77,16% (インドネシア運輸省公式サイト)
2017年: Five national airlines score big in 2017 On Time Performance (Jakarta Postサイト)