
一時帰国を10回以上したことのあるサトです。
一時帰国におすすめのSIMとして、LINEMOやHISモバイルの名前をよく聞いているかもしれませんね。
わたしは両社に1年以上お世話になっていて、違いも自然にわかってきました。
この記事では、一時帰国を念頭にLINEMOとHISモバイルを比較します。
かんたんな選び方は、次のとおりです。
- SIM選びで後悔したくない→LINEMO
- とにかく安く済ませたい→HISモバイル
詳しくは、LINEMOかHISモバイルか選ぶポイントをお読みください。
一時帰国に特に重要な項目を比較した結果は、次の表のとおりです。
LINEMO | HISモバイル | |
---|---|---|
初期費用・解約手数料 | ともに0円 | 解約手数料:0円 | 初期費用:3,300円
一時帰国中の費用/月 | LINEMOベストプラン 〜3GB:990円 〜10GB:2,090円 LINEMOベストプランV 〜20GB:2,970円 〜30GB:3,960円 | 3GB:770円 7GB:990円 20GB:2,090円 など |
ギガを使い切った後 | 低速になる または550円/GBで追加購入 | 低速(200kbps)になる または200円/GBで追加購入 |
国内通話料/30秒 | (LINEの通話は使い放題) | 22円9円 |
維持費/月 | 990円 | 280円 |
本人確認書類 | パスポート・運転免許証・マイナンバーカードなど | 運転免許証・マイナンバーカードなど |
支払方法 | クレカ・銀行振替・PayPay | クレカのみ |
海外で申込 | 可 ※1 | 可 ※1 |
海外で解約 | 可 ※2 | 可 |
回線品質 | いつでもどこでもネットが速い | 平日昼間などはネットが遅くなりがち |
5G | 対応済 | 対応済 |
海外での利用 | ネット/通話/SMS可 ※2 | 通話/SMS可 |
利用停止 | なし | なし |
オススメ度 | ||
公式サイト |
※1 申込は海外で、利用開始(開通)の手続は日本で行います。
※2 海外での解約や利用には「世界対応ケータイ」への加入が必須です。新規申込の場合、加入できるのは利用開始から5か月目以降です。また加入手続は基本的に日本で行う必要があります。
以下では、まずLINEMOかHISモバイルのどちらかを選ぶ際のポイントを解説。
そのあと、比較項目を大きくコスパ・手続・利便性の3つに分けて細かく見ていきます。
LINEMOかHISモバイルか選ぶポイント
LINEMO・HISモバイルのかんたんな選び方は、次のとおりです。
選び方について、もう少し詳しく見ていきましょう。
LINEMO|選んでおけば後悔なし!
LINEMOはこれと言った弱点がありません。あれこれ検討するのが面倒なら、LINEMOを選んでおきましょう。
初期費用・解約手数料とも無料ですし、3GBが月990円で使えます。

さらにLINEのトーク・通話は使い放題!
・LINEの機能の一部(現在地の共有・スタンプショップの利用・ニュースの閲覧など)は使い放題の対象外。トークや通話はギガを気にする必要のない使い放題です。
・OS・ブラウザ・アプリなどのアップデート、Wi-Fi からの切替などの技術的要因により、使い放題の対象外になる場合があります。詳しくは、LINEMO公式サイトでご確認ください。
ギガがなくなっても低速でネットが使えるので、月990円で一時帰国を乗り切ることもできます。
LINEMOを選んでおけば、SIM選びで後悔することはないでしょう。
また、LINEMOは2024年11月現在、「LINEMOベストプラン 最大6カ月分基本料全額戻ってくるキャンペーン」を実施中。
次のとおり、対象期間中の毎月のデータ使用量によって、もらえるPayPayポイントが決まります。
- 3GB未満(基本使用料:990円)→PayPayポイント990円相当/月を付与
- 3GB以上(基本使用料:2,090円)→PayPayポイント2,090円相当/月を付与
半年間も実質無料でLINEMOが使えるチャンスですね。
キャンペーンに関しては、次の補足事項もご参照ください。
- LINEMOに新規または他社からMNPで契約することが条件です。
- ソフトバンク・ワイモバイル・LINEモバイルからの乗り換えは対象外です。
- 他のキャンペーンとの併用ができない場合もあります。
- PayPayポイントの出金・譲渡はできません。
- PayPayポイントは、PayPay公式ストア/PayPayカード公式ストアでも利用できます。
- お申し込み時に「現在ご利用中の携帯電話会社」の入力を誤って選択した場合、特典付与の対象外となる場合があります。
LINEMOについてまとめた記事はこちら。

詳細はLINEMOの公式サイト(https://www.linemo.jp/)でご確認ください。
\ LINEが使い放題! /
※一部LINEギガフリーの対象外あり。LINEでのトーク、音声・ビデオ通話などは使い放題です。
HISモバイル|とにかく安い!
HISモバイルはとにかく安いのが魅力です。
月280円で番号をキープでき、3GBが月770円・7GBが月990円などかなり安いですからね。
さらに20GBだと月2,090円で6分のかけ放題までついてきます……!
一方、初期費用がかかる点や、平日昼間などには速度が落ちる点には注意が必要です。
HISモバイルについてまとめた記事もありますので、よろしければお読みください。

また、HISモバイルの公式サイトには、次のボタンからアクセスできます。
\ とにかく安い! /
LINEMOとHISモバイルをコスパで比較
ここでは、LINEMOとHISモバイルのコスパを比較します。
比較表は次のとおりです。
LINEMO | HISモバイル | |
---|---|---|
初期費用・解約手数料 | ともに0円 | 解約手数料:0円 | 初期費用:3,300円
一時帰国中の費用/月 | LINEMOベストプラン 〜3GB:990円 〜10GB:2,090円 LINEMOベストプランV 〜20GB:2,970円 〜30GB:3,960円 | 3GB:770円 7GB:990円 20GB:2,090円 など |
ギガを使い切った後 | 低速になる または550円/GBで追加購入 | 低速(200kbps)になる または200円/GBで追加購入 |
国内通話料/30秒 | (LINEの通話は使い放題) | 22円9円 |
維持費/月 | 990円 | 280円 |
公式サイト |
比較項目を順に解説しますね。
初期費用・解約手数料
初期費用・解約手数料では、LINEMOの圧勝です。
LINEMOはどちらも無料ですからね。
一方、HISモバイルは初期費用が3,300円かかってしまいます……。解約手数料はゼロですが。
一時帰国中の費用
一時帰国中の費用は、次のとおりです。
LINEMO | HISモバイル | |
---|---|---|
100MB未満 | プランなし | 280円 |
1GB | プランなし | 550円 |
3GB | 990円 | 770円 |
7GB | プランなし | 990円 |
10GB | 2,090円 | 1,340円 |
20GB | 2,970円 | 2,090円 |
30GB | 3,960円 | 2,970円 |
LINEMOに比べて、HISモバイルは選択肢が多くなっていますね。
さらに、HISモバイルなら20GB・30GBのプランに6分間のかけ放題までついてきます!
一方、HISモバイルは平日昼間の速度が遅くなりがち……(あとで解説します)。
また、LINEMOはキャンペーンで、990円分のPayPayが6か月間もらえます! 半年間は実質無料で使えるわけですね。

総合的に見て、どちらがお得か考えて選びましょう。
ギガを使い切った後
ギガを使い切った後は、低速で使い続けるか、ギガを追加購入することになります。
詳細は次の表のとおりです。
LINEMO | HISモバイル | |
---|---|---|
低速で使い続ける | LINEMOベストプラン 10GB超:300kbps 15GB超:128kbps LINEMOベストプランV 30GB超:1Mbps 45GB超:128kbps | 200kbps |
ギガを追加購入する | 550円/GB | 200円/GB |
LINEMOは「LINEMOベストプラン」(月990円〜)なら10GBを使い切っても300kbps、「LINEMOベストプランV」(月2,970円〜)なら30GBを使い切っても1Mbpsでネットが利用できます。
300kbpsでYouTubeアプリを使った様子が次の動画です。YouTubeをなんとか見られるレベルでした。
一方、HISモバイルは200kbpsとLINEMOより遅め。さらに3日間で360MBという制限があるのでご注意ください。
追加でギガを購入する場合は、LINEMOの550円/GBに対し、HISモバイルは200円/GBと圧倒的に安くなっています。
とはいえ、LINEMOならLINEのトークや通話(音声・ビデオ)は使い放題で、ギガ数を使い切っても速度制限はかかりません。
LINEMOをうまく使えば、月990円で一時帰国を乗り切れます。
国内通話料
国内通話料は、LINEMOが30秒22円なのに対し、HISモバイルは9円と半額以下。
さらに、HISモバイルは20GB・30GBのプランに6分のかけ放題がついてきます。
一方、LINEMOは990円のプランでもLINEのトークや通話(音声・ビデオ)が使い放題。

LINEMOのこの特典をうまく使えば、通話料を節約できますね。
維持費
海外でも番号をキープすると、毎月、次の維持費が必要です。
LINEMO | HISモバイル |
---|---|
990円 | 280円 |
といってもLINEMOもHISモバイルも海外で使えるため、ただの「維持費」ではないかもしれません。
海外でできることについては、「海外での利用」をご参照ください。
LINEMOとHISモバイルを手続で比較
ここではLINEMOとHISモバイルを手続で比較した結果をシェアします。
比較表は次のとおりです。
LINEMO | HISモバイル | |
---|---|---|
本人確認書類 | パスポート・運転免許証・マイナンバーカードなど | 運転免許証・マイナンバーカードなど |
支払方法 | クレカ・銀行振替・PayPay | クレカのみ |
海外で申込 | 可 ※1 | 可 ※1 |
海外で解約 | 可 ※2 | 可 |
公式サイト |
※1 申込は海外で、利用開始(開通)の手続は日本で行います。
※2 海外での解約や利用には「世界対応ケータイ」への加入が必須です。新規申込の場合、加入できるのは利用開始から5か月目以降です。また加入手続は基本的に日本で行う必要があります。
「本人確認書類」から順に解説します。
本人確認書類
申込に使える本人確認書類は、次のとおりです(日本国籍の場合)。
LINEMO | HISモバイル | ||
---|---|---|---|
運転免許証 | |||
マイナンバーカード | |||
旧型パスポート | ※ | ||
新型パスポート | ※ | ※ | |
住民基本台帳カード | ※ | HISモバイルは写真つきのみ | |
身体障がい者手帳 | |||
養育手帳 | |||
精神障がい者保健福祉手帳 | |||
運転経歴証明書 | |||
届出避難場所証明書 |
※は、住民票などの補助書類が必要ということです。また、LINEMOの「◎」「◯」などの記号の意味は次のとおりです。
物理SIM申込・eSIM申込の可否を示しています。
◎:両方OK
◯:物理SIMのみOK
△:eSIMのみOK
✕:両方不可
本人確認書類は、両社ともだいたい同じ。
ですが、LINEMOなら旧型パスポートだけで申し込めるのはうれしいポイントです。
旧型か新型かを見分けるには、画像のような「所持人記入欄」があるかどうかを確認しましょう。


この記入欄があれば旧型なので、LINEMOをパスポート単独で申し込めます!
支払方法
支払方法は次のとおりです。
申込の際に支払方法の登録が必要なため、こちらで比較しています。
LINEMOはクレカ以外にも、銀行振替やPayPayでの支払いにも対応しています。

キャンペーンでもらえるPayPayも使えます!
HISモバイルはクレカ払いにしか対応していないので、クレカがなければ申し込めません……。
海外での申込
海外での申込は、両社ともオンラインで可能。
ですが、利用開始の手続(開通手続)は日本で行う必要があるので、注意が必要です。
LINEMOなら一時帰国前に海外で申し込んでおけば、日本の空港で利用開始の手続をすることもできます。
次のアプリがあると手続がスムーズになるので、出発前にダウンロードしておくといいでしょう。
海外での解約
両社とも海外での解約に対応しています。
ただし、LINEMOは新規契約の場合、次の制約があります。
世界対応ケータイ(国際ローミング)に加入していれば、ご案内ページよりお手続き可能です。世界対応ケータイ(国際ローミング)に未加入の場合はお手続きできませんので、必ず渡航前に解約のお手続きをお願いします。
LINEMO公式サイトより引用しました。
この「世界対応ケータイ」は、課金開始から5か月待たないと加入できないんですよ……。
MNPならこの制約はありません。
また、そもそも解約せず海外でも番号をキープするなら問題になりませんね。
ちなみにHISモバイルは、物理SIMで契約した場合も、解約後にSIMを返却する必要はありません。
解約するとSIMを返さないといけないサービスもあります。
LINEMOとHISモバイルを利便性で比較
LINEMOとHISモバイルを利便性で比較した結果は、次のとおりです。
LINEMO | HISモバイル | |
---|---|---|
回線品質 | いつでもどこでもネットが速い | 平日昼間などはネットが遅くなりがち |
5G | 対応済 | 対応済 |
海外での利用 | ネット/通話/SMS可 ※2 | 通話/SMS可 |
利用停止 | なし | なし |
公式サイト |
順に解説していきます。
回線品質
回線品質はLINEMOの圧勝です。
LINEMOは自社回線を使っている一方、HISモバイルはドコモの回線を借りています。
このため、LINEMOはいつでもどこでもネットが速いのですが、HISモバイルは遅くなる時間帯があります。

平日の昼間などですね。
いろいろな時間にスピードテストをした結果、ざっくり次の結果が出ています。
LINEMOもHISモバイルも5Gですが、かなりの差がありますね。
5G
LINEMOもHISモバイルも、5Gに対応済みです。
とはいえ、自社回線のおかげか、先ほどの表のとおり、スピードテストをするとLINEMOの方が圧倒的に速いという結果が出ています。

HISモバイルは安いので、目をつぶれるところかもしれません。
ネットの速さを取るか安さを取るか、よく考えましょう。
海外での利用
海外での利用については、次の表のとおりです。
LINEMOはネット・通話・SMSが可能ですが、HISモバイルはネットだけ使えません。
ただし、LINEMOを海外で使うには「世界対応ケータイ」に加入(無料)する必要があります。
新規契約だと課金開始の5か月後にやっと加入できることになっているので、ご注意ください。

ちなみにMNPの場合はすぐに加入できます。
利用停止
LINEMOもHISモバイルも、長期間使わない場合も利用停止になることはありません。
なので、番号をキープしていたのに日本に着いたら使えなかった……なんて可能性もゼロ。

安心して使えますね!
まとめ
この記事では、一時帰国を念頭にLINEMOとHISモバイルを比較しました。
かんたんな選び方は、次のとおりでした。
- SIM選びで後悔したくない→LINEMO
- とにかく安く済ませたい→HISモバイル
LINEMO・HISモバイルについてまとめた記事もあります。


一時帰国用のSIMを比較した記事もありますので、ご参考まで。

ご参考になれば幸いです!