一時帰国を10回以上したことのあるサトです。
一時帰国の際にはいろいろなSIMを使ってきましたが、今はHISモバイル・楽天モバイル・LINEMOの3社を併用しています。
この記事では、一時帰国を念頭にHISモバイルと楽天モバイルを比較します。
かんたんな選び方は、次のとおり。
詳しくは、HISモバイルか楽天モバイルか選ぶポイントをお読みください。
一時帰国に特に重要な項目を比較した結果は、次の表のとおりです。
HISモバイル | 楽天モバイル | |
---|---|---|
初期費用・解約手数料 | 解約手数料:0円 | 初期費用:3,300円ともに0円 |
一時帰国中の費用/月 | 3GB:770円 7GB:990円 20GB:2,090円 など | 〜3GB:1,078円 〜20GB:2,178円 20GB〜:3,278円 |
ギガを使い切った後 | 低速(200kbps)になる または200円/GBで追加購入 | 20GBを超えると月3,278円で使い放題 |
国内通話料/30秒 | 9円 | 22円 (アプリでかけ放題) |
維持費/月 | 280円 | 1,078円 |
本人確認書類 | 運転免許証・マイナンバーカードなど | 運転免許証・マイナンバーカードなど |
支払方法 | クレカのみ | クレカ・デビットカード・銀行振替・楽天ポイント |
海外で申込 | 可 ※ | 可 ※ |
海外で解約 | 可 | 可 |
回線品質 | 平日昼間などはネットが遅くなりがち | いつでもどこでもネットが速い |
5G | 対応済 | 対応済 |
海外での利用 | 通話/SMS可 | ネット/通話/SMS可 |
利用停止 | なし | あり |
オススメ度 | ||
公式サイト |
※ 申込は海外で、利用開始(開通)の手続は日本で行います。
以下、HISモバイルか楽天モバイルかを選ぶ際のポイントをご紹介。
さらに、比較項目をコスパ・手続・利便性の3つに分けて詳しく解説します。
HISモバイルか楽天モバイルか選ぶポイント
HISモバイルか楽天モバイルかをかんたんに選ぶ方法は、次のとおりです。
選び方について、詳しく解説します。
HISモバイル|とにかく安い!
HISモバイルは月々の費用が安く抑えられます。
海外にいる間は280円/月で番号をキープできますし、770円/月で3GB使えるなど、他社と比べてもかなり安いレベル。
さらに20GB以上のプランだと、5分のかけ放題も追加料金なしで使えます。
月々の費用が安い一方、初期費用(3,300円)がかかる点にはご注意ください。
また、平日昼間などにはネットが遅くなりがちです。
HISモバイルについてまとめた記事はこちら。
また、HISモバイルの公式サイトには、次のボタンからアクセスできます。
\ とにかく安い! /
楽天モバイル|ガンガン使える!
楽天モバイルは、ネットも電話もガンガン使えます。
ネットは次の表のとおり、20GBを超えると月3,278円で使い放題!
ギガ数 | 料金/月 |
---|---|
〜3GB | 1,078円 |
〜20GB | 2,178円 |
20GB〜 | 3,278円 |
電話も、「Rakuten Link」というアプリを使えば国内通話が無料になります。
「0570」で始まる番号など、一部かけ放題の対象外もありますが、ふつうの携帯や固定電話にはかけ放題です。
一方、ギガ数に気をつけていないと、思っていたより高くなる可能性があります。
たとえば3GB(1,078円)で抑えるつもりが、3.5GBぐらい使ってしまって2,178円になる場合とかですね。
ガンガン使って20GBは余裕で超えるなら、気にする必要はありません。
HISモバイルについてまとめた記事もありますので、よろしければお読みください。
また、HISモバイルの公式サイトには、次のボタンからアクセスできます。
\ とにかく安い! /
HISモバイルと楽天モバイルをコスパで比較
ここでは、HISモバイルと楽天モバイルをコスパの観点で比較します。
比較結果は、次のとおりになりました。
HISモバイル | 楽天モバイル | |
---|---|---|
初期費用・解約手数料 | 解約手数料:0円 | 初期費用:3,300円ともに0円 |
一時帰国中の費用/月 | 3GB:770円 7GB:990円 20GB:2,090円 など | 〜3GB:1,078円 〜20GB:2,178円 20GB〜:3,278円 |
ギガを使い切った後 | 低速(200kbps)になる または200円/GBで追加購入 | 20GBを超えると月3,278円で使い放題 |
国内通話料/30秒 | 9円 | 22円 (アプリでかけ放題) |
維持費/月 | 280円 | 1,078円 |
公式サイト |
「初期費用・解約手数料」から見ていきましょう。
初期費用・解約手数料
HISモバイルは初期費用が3,300円かかるものの、解約手数料はゼロです。
一方、楽天モバイルは両方ともゼロ。
楽天モバイルのほうが、申込のハードルは低いですね。
一時帰国中の費用
一時帰国中の費用は、次のとおりです。
HISモバイル | 楽天モバイル | |
---|---|---|
100MB未満 | 280円 | プランなし |
1GB | 550円 | プランなし |
3GB | 770円 | 1,078円 |
7GB | 990円 | プランなし |
20GB | 2,090円 | 2,178円 |
30GB | 2,970円 | 3,278円 (無制限) |
HISモバイルはギガ数を細かく選べます。
20GB・50GBのプランに5分間のかけ放題がついてくるのも魅力的。
一方、楽天モバイルは、使ったギガ数に応じて料金が決まります。
20GBを超えると3,278円でギガ使い放題!
通話アプリ「Rakuten Link」で国内通話が無料になる点も見逃せません。
ギガを使い切った後
HISモバイルのギガを使い切った後は、低速で使うか、ギガを追加購入するかの2つの選択肢があります。
「低速」は200kbpsで、3日間で360MBしか使えません。また、ギガの追加購入には、1GBあたり200円かかってきます。
一方、楽天モバイルは「ギガを使い切る」ことがそもそもできません。
20GBを超えた段階で、自動的に使い放題になるからです。
やはり、ガンガン使い倒したいなら楽天モバイルのほうがおすすめです。
国内通話料
30秒あたりの国内通話料は、HISモバイルが9円、楽天モバイルが22円です。
ただし、両社ともかけ放題にも力を入れています。
HISモバイルは20GB以上のプランだと5分かけ放題が無料。
楽天モバイルは「Rakuten Link」というアプリで通話料無料です。
どちらもがんばっていますので、他の項目で検討したほうがいいかもしれません。
維持費
海外でも番号をキープすると、毎月、次の費用がかかってきます。
HISモバイル | 楽天モバイル |
---|---|
280円 | 1,078円 |
これだけ見ると、HISモバイルの安さが際立ちますね。
ただし、海外での使い勝手は楽天モバイルの圧勝です。
詳しくは、「海外での利用」をご参照ください。
HISモバイルと楽天モバイルを手続で比較
HISモバイルと楽天モバイルを手続の観点で比較した結果は、次の表のとおりです。
HISモバイル | 楽天モバイル | |
---|---|---|
本人確認書類 | 運転免許証・マイナンバーカードなど | 運転免許証・マイナンバーカードなど |
支払方法 | クレカのみ | クレカ・デビットカード・銀行振替・楽天ポイント |
海外で申込 | 可 ※ | 可 ※ |
海外で解約 | 可 | 可 |
公式サイト |
※ 申込は海外で、利用開始(開通)の手続は日本で行います。
順に解説していきますね。
本人確認書類
日本国籍の場合、申込の際に使える本人確認書類は、次の表のとおりです。
HISモバイル | 楽天モバイル | ||
---|---|---|---|
運転免許証 | |||
マイナンバーカード | |||
旧型パスポート | ※ | ※ | |
新型パスポート | ※ | ※ | 楽天モバイルについては補足あり |
住民基本台帳カード | ※ | HISモバイルは写真つきのみ | |
身体障がい者手帳 | ※ | ||
養育手帳 | |||
精神障がい者保健福祉手帳 | |||
運転経歴証明書 | |||
健康保険証 | ※ |
※がついているものは、住民票などの補助書類が必要です。
また、楽天モバイルの「◎」「◯」の意味は次のとおりです。
本人確認書類アップロード・AI本人確認(eKYC)の可否を示しています。
◎:両方OK
◯:アップロードのみOK
住民票を抜いている場合、選択肢がかなり限られてきます。
LINEMOなら旧型パスポートだけで申し込めます ので、ご検討ください。
旧型パスポートには、次の画像のような「所持人記入欄」があります。
ちなみに楽天モバイル公式サイトには、「新型パスポート」については記載がありません。
公式に問い合わせたところ、「おそらく大丈夫だが公式サイトの情報からすると弾かれる(受け付け不可の)可能性もある」とのことでした。ご参考まで。
支払方法
HISモバイル・楽天モバイルの支払方法は、次の表のとおりです。
申込の際に支払方法の登録が必要なため、こちらで比較しています。
HISモバイルがクレカしか使えないのに対し、楽天モバイルはさまざまな支払方法に対応しています。
楽天モバイルなら、クレカがなくても支払えます!
海外での申込
両社とも海外での申込に対応しています(オンライン)。
とは言え、開通手続は日本でしかできない点にご注意ください。
LINEMOなら一時帰国前に海外で申し込んで、日本の空港で開通手続をすることもできます。
海外での解約
HISモバイルも楽天モバイルも、海外での解約できます。
物理SIMで契約した場合、解約後のSIMについては対応が異なります。次のとおりです。
- HISモバイル:返却不要
- 楽天モバイル:要返却(返却期限なし)
楽天モバイルはSIMを返却する必要があります。
次に日本に戻ったときに忘れず返送しましょう。
HISモバイルと楽天モバイルを利便性で比較
HISモバイルと楽天モバイルを利便性の観点で比較すると、次のとおりになりました。
HISモバイル | 楽天モバイル | |
---|---|---|
回線品質 | 平日昼間などはネットが遅くなりがち | いつでもどこでもネットが速い |
5G | 対応済 | 対応済 |
海外での利用 | 通話/SMS可 | ネット/通話/SMS可 |
利用停止 | なし | あり |
公式サイト |
順に見ていきましょう。
回線品質
HISモバイルは、平日昼間などはネットが遅くなりがちです。
わたしの環境だと4Gでも5Gでも、0.25Mbpsぐらいしか出ていません。
他社回線を使うサービスの宿命ですね……。
いろいろな時間にスピードテストをした結果、ざっくり次の結果が出ています。
HISモバイルは5Gがつながり、調子のいいときは80Mbpsぐらい出ました。
が、平日昼間は先ほど書いたとおり0.25Mbpsと極端に遅くなっています。
一方、楽天モバイルは4Gでしか測定できなかったのですが、最低でも20Mbpsぐらいは出ていてHISモバイルよりかなり上でした。
安定感は楽天モバイルが上ですね。
5G
HISモバイルも楽天モバイルも5Gに対応しています。
ただ、わたしの環境(大阪市内)では楽天モバイルで5Gにつながることはほぼゼロ。
「5G」が表示されても、すぐ「4G」になってしまいます……。
楽天モバイルの5G対応はこれからなのかもしれません。
まあ、4Gでも安定して20Mbpsぐらい出ているので、さほど問題にはならないのですが。
海外での利用
海外でできることを比較すると次の表のとおりになりました。
HISモバイルはネットができないものの、通話・SMSはOK.
楽天モバイルは全てに対応しています!
ちなみに楽天モバイルが使えるのは70以上の国や地域。
対象の国や地域では、ネットが毎月2GB無料で使えますし、「Rakuten Link」で日本に無料で電話できます。
わたしも日本のコールセンターに電話したときに使わせていただきました!
利用停止
利用停止の可能性については、次のとおりです。
HISモバイルは長期間使わない場合も利用停止にはなりません。
楽天モバイルは180日間利用がない場合、使えなく可能性がありますのでご注意ください。
とは言え、海外でもネットが無料で使えたり、日本に無料で電話できたりするので、ふつうに使っていれば問題ありません。
まとめ
この記事では、一時帰国を念頭にHISモバイルと楽天モバイルを比較しました。
かんたんな選び方は、次のとおりでしたね。
HISモバイル・楽天モバイルについて詳細をまとめた記事もありますので、よろしければお読みください。
一時帰国用のSIMを比較した記事もあります。
ご参考になれば幸いです!