[インドネシア語]教科書の翻訳とは微妙に違うことばたち




サト
こんにちは! インドネシア語学習歴21年、日本語教師歴9年のサトです。

この記事では、日本語の教材に出てくることばのうち、インドネシア語訳が微妙にずれているものを3つご紹介します。

ちなみに、この記事での「日本語の教材」は、『みんなの日本語初級 翻訳・文法解説 インドネシア語版』を指しています。

 

【1】toko(店)

まず、「toko」です。

オンライン通販サイトの「tokopedia」の名前にも使われているこのことば。

教材では「店」という日本語の訳に使われています。

日本語の「店」は「レストラン」などの食事ができる場所にも使えますよね。

それに対し、インドネシア語の「toko」は、モノを売る店だけに使われます。

サト

「toko sepatu(靴屋)」とか「toko bunga(花屋)」とかですね。

 

【2】menghubungi(連絡する)

次に、「menghubungi」。

日本語の教材では「連絡する」ということばの訳に使われています。

日本語の「連絡する」は電話、メールなど、手段は問いません。

しかし、インドネシア語の「menghubungi」は、電話連絡のみを指します。

その昔、わたしが日本語学校のスタッフ(インドネシア人)に日本語で「学生に連絡してください」と依頼すると、ちょっと微妙な表情を浮かべていました。

このスタッフは、電話がきらいみたいなんです。「menghubungi」=「電話での連絡」と聞いて「ああ、電話か、嫌やなあ」と思ったのでしょう。

サト

今は「Whatsapp(メッセージアプリ)とかでもいいですよ」と付け足すようにしています。

【3】tinggal(住んでいる)

最後に、「tinggal」。

日本語の教材では「住んでいる」の訳に使われています。

日本語だと、今住んでいる場所に使いますよね。

でも、インドネシアだと、実家がどこかを言うときに使うこともあります。

たとえば、いま明らかにジャカルタに住んでいるのに、「バンドンに住んでいます」という学生がけっこういまして。

上の例だと、↓のようなニュアンスです。

  • ジャカルタに住んでいるのは一時的
  • ジャカルタには下宿していて、「泊まっている」感覚に近い
  • あくまで自分の家はバンドン

この微妙な違いについて、ちゃんとわかったのは最近のこと。

次に授業で取り上げる機会があれば、↓のポイントを伝えつつ、例も挙げて説明したいと思います。

 

「住んでいる」=今メインで寝泊まりしているところはどこかを説明する表現

 

まとめ

この記事では、日本語の教材に出てくることばのうち、インドネシア語訳が微妙にずれているものを3つご紹介しました。

わたしと同じく日本語教師のみなさまには、授業でことばを導入する際に役に立つかもしれませんね。

また、この記事では日本語の教材を題材にしましたが、手元にあるインドネシア語の辞書の訳も、だいたい似たようなものです。

インドネシア語を使っていて、コミュニケーションがうまくいかないなあ、という場合は、ことばの微妙な意味の違いを疑ってみるといいかもしれません。

ご参考になれば幸いです!