この記事では、日本語の教材に出てくることばのうち、インドネシア語訳が微妙にずれているものを3つご紹介します。
ちなみに、この記事での「日本語の教材」は、『みんなの日本語初級 翻訳・文法解説 インドネシア語版』を指しています。
【1】toko(店)
まず、「toko」です。
オンライン通販サイトの「tokopedia」の名前にも使われているこのことば。
教材では「店」という日本語の訳に使われています。
日本語の「店」は「レストラン」などの食事ができる場所にも使えますよね。
それに対し、インドネシア語の「toko」は、モノを売る店だけに使われます。
「toko sepatu(靴屋)」とか「toko bunga(花屋)」とかですね。
【2】menghubungi(連絡する)
次に、「menghubungi」。
日本語の教材では「連絡する」ということばの訳に使われています。
日本語の「連絡する」は電話、メールなど、手段は問いません。
しかし、インドネシア語の「menghubungi」は、電話連絡のみを指します。
その昔、わたしが日本語学校のスタッフ(インドネシア人)に日本語で「学生に連絡してください」と依頼すると、ちょっと微妙な表情を浮かべていました。
このスタッフは、電話がきらいみたいなんです。「menghubungi」=「電話での連絡」と聞いて「ああ、電話か、嫌やなあ」と思ったのでしょう。
今は「Whatsapp(メッセージアプリ)とかでもいいですよ」と付け足すようにしています。
【3】tinggal(住んでいる)
最後に、「tinggal」。
日本語の教材では「住んでいる」の訳に使われています。
日本語だと、今住んでいる場所に使いますよね。
でも、インドネシアだと、実家がどこかを言うときに使うこともあります。
たとえば、いま明らかにジャカルタに住んでいるのに、「バンドンに住んでいます」という学生がけっこういまして。
上の例だと、↓のようなニュアンスです。
- ジャカルタに住んでいるのは一時的
- ジャカルタには下宿していて、「泊まっている」感覚に近い
- あくまで自分の家はバンドン
この微妙な違いについて、ちゃんとわかったのは最近のこと。
次に授業で取り上げる機会があれば、↓のポイントを伝えつつ、例も挙げて説明したいと思います。
「住んでいる」=今メインで寝泊まりしているところはどこかを説明する表現
ネイティブスピーカーの先生に格安で教わる方法
この記事の内容は、インドネシア語のネイティブスピーカーである友人にいろいろ聞いて確認しました。
友人の話を聞いて目からウロコ、ということも数え切れないぐらいあります。
「わたしもネイティブスピーカーにいろいろ聞いてみたいけど、周りにいないし……」
……とあきらめなくても、オンラインレッスンを活用すれば一瞬で解決します。
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DMM英会話でインドネシア語のレッスンを受けた感想などをまとめた記事もあります。
まとめ
この記事では、日本語の教材に出てくることばのうち、インドネシア語訳が微妙にずれているものを3つご紹介しました。
わたしと同じく日本語教師のみなさまには、授業でことばを導入する際に役に立つかもしれませんね。
また、この記事では日本語の教材を題材にしましたが、手元にあるインドネシア語の辞書の訳も、だいたい似たようなものです。
インドネシア語を使っていて、コミュニケーションがうまくいかないなあ、という場合は、ことばの微妙な意味の違いを疑ってみるといいかもしれません。
ご参考になれば幸いです!
また、おすすめのインドネシア語学習法をまとめた記事もあるので、よろしければ!!