
いろいろな方法を試した結果、今は3つの方法で勉強を続けています。
「3つの方法」は、次の通り。
- たくさん読む(多読)
- たくさん聞く(多聴)
- 話したいことを話す
3つとも「第二言語習得」という分野の研究結果を参考にしているので、理にかなった方法と言えます。
実際に、従来の方法では感じられなかった効果が出ることも!
とはいえ、上の「箇条書き」を読んだだけでは何のこっちゃわかりませんよね。
この記事では、おすすめのインドネシア語学習方法を詳しく解説します。
「第二言語習得」に裏打ちされたインドネシア語の勉強方法
冒頭でも書いたとおり、わたしが実践している勉強方法は、次の3つです。
- たくさん読む(多読)
- たくさん聞く(多聴)
- 話したいことを話す
なぜこんな方法で学習しているかと言うと、科学的に実証された方法だからです。
冒頭で「第二言語習得」について少し書きました。
「第二言語習得」は、かんたんに言うと「誰にでも効果のある第二言語(外国語など)の習得方法」を研究している分野です。
その研究結果によると、第二言語を習得するのに大切なことは次のとおりです。
- だいたいわかるレベルのものをたくさん読んだり聞いたりすること
- 少し話したり聞いたりすること
「話す」「書く」より「読む」「聞く」を多めに行うんですね!
また、読んだり聞いたりするものは、だいたいわかるレベルのものであることも注目しましょう。
このレベルのものをたくさん読むのが「多読」で、たくさん聞くのが「多聴」という方法ですから!
「たくさん」とか「少し」とありますが、その比率には次のとおり、いろいろな説があります。
インプット : アウトプット=
- 9 : 1
- 7 : 3
- 7 : 1
とは言え、厳密にコントロールするのはめちゃくちゃ難しいです。
ざっくり「大量のインプット」「少量のアウトプット」を意識しつつ学習するのが現実的でしょう。
わたしはインドネシア語を「書く」機会よりも「話す」機会のほうが圧倒的に多いので、アウトプットは話す練習をメインにしています。
おすすめのインドネシア語勉強法
では、いよいよ3つの方法について、具体的な方法やおすすめのコンテンツなどを紹介します。
たくさん読む(多読)
まず、たくさん読む「多読」という方法です。
「多読」は、インドネシア語の本を辞書なしでどんどん読む方法。
わたしは辞書を引かなくてもだいたい内容がわかって楽しめるぐらいのもの(小説とか)を読んでいます。
紙の本はインドネシアにいないと手に入りにくいので、ここではスマホのアプリを紹介します。
多読におすすめのアプリは、次の2つです。
Gramedia Digital
まず、「Gramedia Digital」というアプリです。
このアプリでは、電子書籍を買ったり読んだりできます。
最大の魅力は、読み放題プランがあること。
月額45,000ルピア〜89,000ルピアで、数千〜数万点の本が読み放題になります。
日本で契約できるかどうかは未確認ですが、無料体験もありますので、まずはそちらで試すのもいいでしょう。
この読み放題サービスで特におすすめなのが、インドネシアのマンガ。
絵に対してことばが少ないので、かなり読みやすいはずです。
このアプリについては、別の記事に詳細をまとめてあります。

子ども向けの話
インドネシアの子ども向けに作られた、昔話などもアプリになっています。
が、絵に対して文が多めなので、ある程度インドネシア語を学習していないときついかもしれません。
ちなみに、子ども向けと言っても、あなどってはいけません。
知らない言葉が出てきたり、言葉は知っていても「こんな使い方するんか」という発見があったりするので。
たとえば、こんなのが見つかりました。すべて無料です。

Kisah Kancil Mencuri Mentimun – Cerita Anak Interaktif
EDUCA SISFOMEDIA INDONESIA, CV無料posted withアプリーチ
ここではiOSのものを中心に紹介しました。

ただ、Androidでも「cerita anak」とか、「dongeng anak」などをキーワードに検索するといろいろ出てきます!
上のアプリの欠点は、1つのアプリで話が1つしか読めない点……。
次のように、1つのアプリにいろいろ入っているのもあるんですが、有料でした。
おすすめできないコンテンツ
逆におすすめできないのは、翻訳されているコンテンツです。
これには、マンガも含みます。
多読の題材としてマンガが劣っているわけではありません。
問題は、翻訳が不自然なインドネシア語になっている場合があることです。
たとえば、マンガ『ワンピース』。
インドネシア語にも翻訳されていて大人気なのですが……。

以前、こんなツイートをしたりもしました。
インドネシア語版のマンガ『ワンピース』のキャラは、「〜, tahu?」というセリフをやたら使います。が、わたしは耳にしたことがない言い回しです。
これ、「〜ぞ」というのを英語(「〜, you know?」)に訳してからインドネシア語に訳してる説を唱えてみます。または英語版を翻訳してるか。
— サト🇮🇩インドネシアで日本語学校設立 (@satotasdotcom) September 1, 2019
こういう表現を使うとやっぱり「ちょっと不自然」と思われるので、おすすめできないわけですね。
自然な翻訳のマンガもあるのかもしれませんが、自然な表現かどうかを調べるのには、ものすごい手間がかかります。
インドネシア人の友だちに聞いたり、Googleでどれぐらい使われているのか調べたり……。
それに手間をかけるぐらいなら、初めからインドネシア生まれの本(マンガも含む)を手にしたほうが早いし確実です。
たくさん聞く(多聴)
次は、たくさん聞く「多聴」です。
多聴も、題材を選ぶポイントは多読と同じ。
だいたい分かることが大切です。
多聴におすすめのコンテンツも2つあります。
Youtube
まず、Youtubeのチャンネルをご紹介しましょう。
Dongeng Kitaというチャンネルでは、インドネシアの昔話などが動画つきで楽しめます。
たとえば、「バンドン」の由来とか。
自動生成のインドネシア語の字幕もけっこう正確です。
何よりゆっくり話してくれる上、絵つきなので、インドネシア語に少し慣れてきたら試してみてください!
ニュースのPodcast
それから、ニュースのPodcastです。
わたしの場合、NHKのニュース(インドネシア語)を毎日聞いています。
このPodcastには、こんな利点があります。
- 無料
- 日本のニュースが題材なので、わかりやすい
- 毎日15分なので続けやすい
スマホのPodcastアプリを開いて、「NHK World Radio Japan Indonesia」で検索してみてください。

話したいことを話す
最後に、話したいことを話しましょう。
わたしは日々の仕事などでインドネシア語を使える環境にありますが、そうでなくてもご安心ください。
今はオンラインでインドネシア語を学習できる環境が整っていますので!

わたしの友人(日本語OK)を先生に迎えてオンラインレッスンを受けることもできますが、正直、安くはありません……。
そこでおすすめなのが、DMM英会話の活用です。
「英会話」という名前ですが、先生が合意すれば、インドネシア語のレッスンを受けることもできるんですよ。
次の画像は、わたしが受けたレッスンの様子です。
公式サイトにも、次の通り書いてあります。
(前略)レッスン中に講師が快諾した場合は、講師の母国語などの言語で会話をすることは可能です。
DMM英会話公式サイトより引用しました。

わたしは実際に10人以上の先生にインドネシア語のレッスンをお願いしましたが、断られたことはありません!
教材がなくても、フリートークはもちろん可能。
DMM英会話が準備している英語教材の中にも、インドネシア語の学習に使えるものがあります!
次のような写真をインドネシア語で説明する、とかですね。
DMM英会話公式サイトより引用しました。
無料体験が2回もできるので、気になるなら一度お試しください。
\ 無料でレッスンが2回も試せる! /
DMM英会話でインドネシア語のレッスンを受けた感想などをまとめた記事もあります。

わたしのインドネシア語学習歴など
最後に、わたしのインドネシア語の学習歴などをかんたんにまとめてみました。
- インドネシア語学習歴 20年以上
- インドネシア大学 外国人のためのインドネシア語コース 修了
- Uji Kemahiran Berbahasa Indonesia* 600点(優)
*インドネシアの教育省が実施しているインドネシア語の試験、800点満点
なんか自分で書いててもすごそうなのですが、話すときにインドネシア語が出てこなかったり、「今日はカタコトやな」と思うときもあります。人間だもの。
でも、この記事で紹介した方法を続けているうちに、そこそこのレベルを保てるようになりました。
まとめ
この記事では、おすすめのインドネシア語学習方法を3つシェアしました。
まとめると、次のとおりですね。

この方法で、ご自身のインドネシア語が上達することを祈っております!
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