この記事では、インドネシアでオンラインタクシーのアカウントが売買されている実態をご紹介します。
なぜ売買?
インドネシアでオンラインタクシーのアカウント売買が横行していて、問題視されています。
その背景には、どんな事情があるのでしょうか。
いろいろ調べてみたところ、「オンラインタクシーでお金を稼ぎたい!」という人がかなりの数にのぼる一方、町によっては登録ができなくなっているんだそうです。
わたしの町でも、Go-JekのタクシーサービスであるGo-Carの運転手は、もう募集していないと聞きました。
運転手さんの数が十分確保できた、ということでしょう。
また、会社が定めたルールを破ってしまって、クビを切られた元運転手さんが、アカウントを欲しがっているというパターンもちらほら見かけました。
アカウント売買は禁止されている
そもそもですが、オンラインタクシーのアカウントの売買は、もちろん各社禁止しています。
アカウントを登録する際には、身分証明書や免許、車両登録証などなど、いろんな書類の提示が求められます。
アカウントを売買すると、アカウント上の名前や車(バイク)はそのままで、実際の人や車などが変わってしまうわけですね。
これ、だいぶやばいやつです。
というか、登録していない車やバイクに乗客を乗せることすら禁止していて、バレたら即、クビということになってるんですよ。
わたしの町では、アプリ上の車と、実際来る車が違うことはけっこうあるんですが……。運転手さんの言い訳は、決まって「修理中」。
まあ、わたしはよっぽどのことがない限り乗っていますが、人が違ってたらさすがにやばいので、乗らないことにしてます。
なんなら、性別からして違うこともあります……。
facebookページなどで売買
そんなオンラインタクシーのアカウントの売買が横行しているわけですが、情報交換もオンラインです。
たとえば、こちらのfacebookページ。ここでは、バイクタクシーのアカウントと、バイクタクシーの制服などが売買されています。
また、KASKUSというサイトでは、オンラインタクシー(車の方)のアカウントが取引されているのですが、完全にオンラインショッピングのノリです。
すごいのは、両方とも公開されていて、誰でも見ることができる点。
アカウントの売買は、けっこう闇の部分のはずなのですが……。
売買の実態
そんなオンラインタクシーのアカウントですが、どれぐらいの値段で取引されているか、先程のfacebookページを見てみました。
バイクタクシーの方ですね。
相場は次のとおりです。
「買います」50万ルピア(3,800円弱)
「売ります」70万ルピア(5,300円強)
そして、だいたいの場合、次のものがセットで売買の対象になっています。
アカウント
キャッシュカード
ジャケット
乗客用のヘルメット
②のキャッシュカードは、稼いだお金を引き出す祭に必要なもの。
なのですが、それも売買の対象にしてるとか、凄まじいとしか言いようがありません。
みんな、生きるのに必死なんだなあ、と改めて思い知らされました。
その必死さは、見習いたくなる部分もあります。
まとめ
この記事では、インドネシアでオンラインタクシーのアカウントが売買されている実態をご紹介しました。
ご参考になれば幸いです!