[まるごと日本のことばと文化] アニスさんをA1からA2/B1まで追いかけてみた

今回は、『まるごと日本のことばと文化』の登場人物であるアニスさんをご紹介します。

わたしの手元には中級2を除く『まるごと』があるので、一通り目を通し、気づいたことをまとめました。

教科書の登場人物を理解するメリット

まず、なんでこんなことをしたかと言いますと……。

登場人物を深く理解すると、登場人物や教科書自体が好きになって、授業も楽しくなるからです。わたしだけかもしれませんが。

教師が楽しそうに授業をしていると学生も楽しくなってくる……はず。

あ、あと、学生とのディスカッションのネタが豊富に見つかります。「あのときはこうだったのに、なんで今回はこんなことしてると思う?」とか。

なので、ほかの登場人物についても順次追いかけていきます。

アニスさん基本データ

では、アニスさんに話を戻しまして。

アニスさんはインドネシア人（女性）です。日本に留学後、ジャカルタの実家に戻りました。

以下、（　）内はエピソード?が出てくる箇所を示しています。Lは課、Tはトピックです。

最後の「花と踊りを覚えた」の「踊り」は、文脈からすると日本舞踊と思われます。フラメンコも習っていたので、踊りが好きなのかもしれません。

日本への愛があふれ出てますね。

健康志向

アニスさんは健康志向なようで、日本留学中はこんなエピソードがあります。

休みの日はJポップを聞いているだけではないということですね。食生活も知りたかった……。

金銭的に余裕がある?

アニスさん（一家）は金銭的に余裕があるようです。

⑤で「車の運転ができる」とは言っていますが、「車を持っている」とは言っていません。しかし、免許を取ること自体、金銭的に余裕がないとできないことです。

そして、⑥の兄妹揃って日本留学というのは、実家が裕福なのかもしれませんし、もしかするとふたりともめちゃくちゃ優秀で、奨学金をもらっていたのかもしれません。

⑤でなぜ曖昧な返事をしたのか、⑥で兄妹そろって日本に留学できた秘訣は何かなど、学生とディスカッションしてもおもしろいかもしれません。

自分でも稼ぐ!

アニスさん（一家）は金銭的に余裕があるようなのですが、アニスさん自身、アルバイトをしていました（初級2A2りかいL9）。しかも、年末年始の忙しい時期。

経験のためなのか、もしくはフラメンコや京都旅行、スペイン旅行の資金を稼ぐためなのか……。これもディスカッションのネタになるかも。

その他

その他、こんなエピソードがあります。

ちなみに、③でアニスさんが坂本さんに教えたインドネシア語は「ありがとう」「どういたしまして」。

④のアニスさんは見た目が別人です。それに、日本語の勉強を始めたきっかけが「友だちに誘われたこと」なんて言っているし……。お兄さんが留学していたから、とかだと同一人物かな、と思ってしまうんですけど。

ちなみにB1はまだあまり使っていないのですが、A2/B1までと比べると、登場人物がガラっと変わっている印象を受けます。

アニスさんビフォーアフター

ビフォー（『まるごと日本のことばと文化 初中級A2/B1』より）

アフター（『まるごと日本のことばと文化 中級B1』より）

まとめ

今回は、『まるごと日本のことばと文化』の登場人物であるアニスさんをご紹介しました。

ご参考になれば幸いです!

あと、こんな記事も書いておりますので、よろしければ。