今回は、日本語の授業用に作成したプリントをシェアします。テーマは、「20〜34歳の女性の未婚率」です。
男女問わず、日本とインドネシアの未婚率を調べたかったんですが、女性にフォーカスしたデータしか見つからなかったんです……。
『まるごと』初中級用に作成
今回のプリントは、『まるごと 日本のことばと文化 A2/B1初中級』のトピック6「結婚」が終わった段階で使おうと思い、作成しました。
同トピックでは、結婚に至るまでのプロセス、結婚式でのスピーチ、結婚式でのマナーなどなど、「結婚」についての話題が満載。
プラスアルファとして、「どれぐらい結婚していないのか」ということも知ってもらえるよう、プリントを作りました。
「日本で結婚しない人が増えている」というのを知っている学生が多いのは事実です。
が、具体的な数字を見ながらインドネシアと比べることで、また新しい発見があるかもしれないと考えました。
プリント
プリントは、1枚にまとめました。
パワーポイントのファイルは、こちらでダウンロードできます。
ただし、MacのKey Noteで作ったファイルを変換しているので、レイアウトなどが若干ずれるかもしれません。
構成は、以下のとおりです。
- 都市別未婚率グラフ(都市名は一部空欄)
- 質問1: ①〜⑤は、どの町だと思いますか。(選択式)
- 質問2: 未婚率が高い町は、どんな特徴があると 思いますか。
- 質問3: インドネシアの未婚率は、これからどうなると思いますか。どうしてですか。
グラフのデータは、「東南アジア20〜34歳女性 都市別比較」を参照しました。
質問は、できるだけ学生に考えてもらえるようなものにしたつもりです。
ちなみに、質問1.の答えは、以下のとおり。
- ①東京…………………61.8%
- ②シンガポール………54.2%
- ③クアラルンプール…46.7%
- (ホーチミン)………34.0%
- ④バンコク……………30.7%
- (マニラ)……………28.0%
- ⑤ジャカルタ…………22.0%
東京が6割ちょっとで、ジャカルタが2割ちょっと……こんなに差があるとは知りませんでした。
それから、グラフに使ったデータの出典は、以下のサイト(PDF)です。2012年の調査と、若干古いのですが、それでも貴重なデータだと思います。
学生の反応
実際授業を(3名のクラスですが)行ったところ、質問①では全員東京、シンガポールを1,2位に挙げていて、全員正解でした。
質問2(未婚率が高い町は、どんな特徴があると 思いますか)に対する答えを見ても、都市の発展とともに、未婚率が上がるという傾向は理解していたようです。
ただ、第3位に「バンコク」と答えた学生が2名。正しくはクアラルンプールです。
隣の国、というか、わたしの町からは飛行機で30分ぐらいで行けるクアラルンプールですが、あまりイメージがないようです。
質問3(インドネシアの未婚率は、これからどうなると思いますか。どうしてですか)については、「(宗教などの理由で)変わらない」が2名、「今後はお金を稼ぐことを重視する人が増えるので、未婚率は上がる」が1名でした。
今回の授業では3名しかいなかったのですが、もう少し大人数のクラスでも使ってみたいと思います。
まとめ
この記事では、日本語の授業用に作成した、「20〜34歳の女性の未婚率」がテーマのプリントをシェアしました。
わたし自身、東京とジャカルタの未婚率の差に驚きましたし、勉強になりました。
『まるごと』そのものについてはこんな↓記事を書いていますので、よろしければどうぞ。
ご参考になれば幸いです!