この記事では、ジャカルタ空港鉄道の市内にある駅の名前が、「Sudirman Baru駅」から「BNI City駅」になった経緯をご紹介します。
もともとは「Sudirman Baru駅」だった
ジャカルタ空港鉄道の駅で、唯一市内にある「BNI City駅」。
もともとは「Sudirman Baru駅」という名前でした。「Baru」はインドネシア語で「新しい」という意味ですね。
これは、他の路線の「Sudirman駅」がすぐ近くにあるからです。
Googleマップで見ても、徒歩13分と、歩けない距離ではありません。
ところが、あるタイミングでこの「Suriman Baru駅」が「BNI City駅」になってしまったのです。
なぜ「BNI」?
「BNI City」の「BNI」は国営銀行で、2018年5月末現在の資産額はインドネシア第4位*。また、東京にも支店を出しています。
数あるインドネシアの銀行の中から、どうしてこの「BNI」が駅の名前についたのでしょう。
しかも、空港鉄道の駅ですからね。
インドネシアの方だけでなく、海外から来た観光客やビジネスパーソンの目にも留まるわけで、他の銀行や会社も名前をつけたいと思うはずです。
答えは……駅の建設にあたっての貢献にありました。
*資産額については、Kontanというニュースサイトを参照しました。
「BNI」は空港鉄道建設への貢献を認められた?
Koran Tempoというニュースサイトに、「BNI」の名前がついた理由について記事がありました。
Stasiun Kereta Bandara Sudirman Baru Jadi BNI City, Ini Sebabnya https://t.co/uJkoCwJGIJ
— Koran Tempo (@korantempo)
まとめると、↓の点がその理由だとか。
- BNIは空港鉄道建設費用として5,150億ルピア貸付
- BNIのほかに3行が建設費用を貸付
- BNIの5,150億ルピアという貸付額は全体の25%
で、「BNI」が駅の命名権を手にしたそうです。
ただ、BNIを含む4行で貸付をしたとすると、25%というのは1行あたりの平均に過ぎません。
なので、他に決定打があったはずなのですが、それはわかりませんでした。
ほかにもいろんな記事を読んでみたんですけどね……。
たまたまBNIの本店に近いというロケーションではあるのですが、そんなことで命名権が決まるとは考えにくいし。
ご参考までに、BNI City駅とBNIの本店の位置関係は、↓の地図の通り。「Kantor Pusat BNI」というのが、BNI本店です。
「Sudirman Baru」の名残りで混乱も?
そんなわけで(よくわからないうちに)「BNI City」という駅名がついたわけですが、「Sudirman Baru」という名前もまだ残っています。
たとえば、チケットを販売しているアプリ。
ここでの駅名はまだ「Sudirman Baru」の略称である「SDB」を使っています。
BNI Cityはカッコ書きですね。あくまで「Sudirman Baru」が主役という雰囲気です。
一方、公式サイトの時刻表では「BNI City」だけが使われていて、「BNC」という略称まで登場してたりします。
「BNI City」=「Sudirman Baru」と知ってる人には問題ありませんが、みんながみんな知っているとは限りませんしね。
混乱が起きないことを、祈るばかりです。
まとめ
この記事では、ジャカルタ空港鉄道の市内にある駅の名前が、「Sudirman Baru駅」から「BNI City駅」になった経緯をご紹介しました。
肝心のところはわからずじまいでしたが、BNIが空港鉄道建設に貢献したのは間違いありません。
また何か分かったら追記します!
BNI City駅については、こんな記事も。
また、BNI City駅はMRTへの乗り換えも便利です。
そして、ジャカルタ空港鉄道については、こんな↓記事を書いています。よろしければどうぞ。