インドネシアで日本語学校を設立し、運営しているサトです。
海外赴任や留学の前に住民票を抜くと、銀行によっては規約により口座を解約しないといけません。
たとえば楽天銀行、住信SBIネット銀行、セブン銀行などがこういった銀行に該当します。
逆に、住民票がなくても所定の手続きをすれば使い続けられる銀行もあります。
この記事では、海外赴任や留学におすすめの銀行ベスト3を紹介します。
結論から言うと次の3行です。
海外でどうしても日本の口座から外国送金をしないといけない場合を除き、ソニー銀行・みずほ銀行のどちらかがおすすめです。
詳しくは、続きをお読みください。
海外赴任・留学におすすめの銀行ベスト3
海外赴任・留学におすすめの銀行ベスト3は、次のとおりです。
ソニー銀行は渡航前の手続きがオンラインで完結します。振込手続きが少し面倒ではありますが、オンラインで処理できることには変わりありません。
みずほ銀行は渡航前に支店に出向く必要がありますが、振込手続きはかんたんです。
三菱UFJ銀行は、3行の中で唯一外国向けの送金ができます。ただ登録に必要な書類が多く、月々の手数料がかかるなどデメリットが目立ち、3位にしています。
3行をかんたんに比較した結果を表にまとめました。
ソニー銀行 | みずほ銀行 | 三菱UFJ銀行 | |
---|---|---|---|
渡航前の手続 | オンラインで完結 | 窓口での手続が必要 | 窓口での手続が必要 |
月々の手数料 | 無料 | 無料 | 300円/月 |
国内向け振込手続 | メールのやり取りが必要 | ネットバンキング上で完結 | ネットバンキング上で完結 |
外国向け送金 | 不可 | 不可 | 可 |
おすすめ度 |
では、ソニー銀行からメリット・デメリットを見ていきましょう。
ソニー銀行のメリット・デメリット
ソニー銀行のメリット・デメリットは次のとおりです。
詳しく見ていきましょう。
ソニー銀行のメリット
ソニー銀行のメリットは、次の2点です。
- 渡航前の手続きがオンラインで完結
- 月々の手数料は不要
順に解説します。
渡航前の手続きがオンラインで完結
ソニー銀行の1つ目のメリットは、渡航前の手続きがオンラインで完了する点です。
みずほ銀行や三菱UFJ銀行は窓口に行く必要があるのですが、ソニー銀行はその必要がないわけですね。
まあ、ソニー銀行はそもそも支店もないのですが……。
書類すら郵送しなくてもいいので、海外赴任前の貴重な時間を節約できます。
月々の手数料は不要
ソニー銀行の2つめのメリットは、月々の手数料がかからないことです。
三菱UFJ銀行は毎月300円の手数料が必要で、年間4,000円弱も手数料で持っていかれます。
その手数料がゼロなのは、大きなメリットですね。
ソニー銀行のデメリット
ソニー銀行のデメリットは、次の1点です。
- 国内向けの振込手続きが面倒
対処法を含め、少し補足します。
国内向けの振込手続きが面倒
ソニー銀行のデメリットは、国内向けの振込手続きが面倒な点です。
というのも、メールのやりとりが必要なんですよ……。
ソニー銀行公式サイトには、必要な手続きとして次のとおり書いてあります。
ログイン後の「振込・入出金」-「振込」-「振込先の登録」からお振り込み先口座をご登録ください。
ログイン後の「お問い合わせ」からお振り込みをご依頼ください。お問い合わせ項目:「お振り込みについて」をご選択ください。
ソニー銀行公式サイトより引用しました。
お問い合わせ内容:次の記載事項を全文貼り付けのうえ、必要事項を入力してください。
ログイン後の「問い合わせ」から、必要事項を送らないといけないことになっています。
「必要事項」は、たとえば次のとおりです。
- 依頼日
- 依頼人の名前
- 依頼人の口座番号
- 送金目的
- 受け取り人の居住地国・地域
- 受け取り人の国籍
- 振り込み先金融機関名
- 受け取り人名
- 振り込み金額
通常のネットバンキングの振込なら、依頼日とか自分の名前とか入力しなくてもいいのに……。
手入力するとめっちゃ間違えそう……。
対処法は、Wiseの口座を開設しておくこと。
Wiseは海外送金のイメージが(個人的に)強いのですが、日本で口座を開設しておけば円での国内送金も可能です。
みずほ銀行のメリット・デメリット
みずほ銀行のメリット・デメリットは次のとおりです。
ソニー銀行と違って、振込手続きはかんたんなのですが、渡航前の手続きのためにわざわざ窓口に行く必要があります……。
メリットから詳しく見ていきましょう。
みずほ銀行のメリット
みずほ銀行のメリットは、次の2点です。
- 月々の手数料は不要
- 振込手続きがかんたん
それぞれ、補足していきますね。
月々の手数料は不要
みずほ銀行のメリットの1つ目は、月々の手数料がかからないことです。
ソニー銀行と同じで、ありがたいメリットですね!
振込手続きがかんたん
みずほ銀行のメリットの2つ目は、振込手続きがかんたんな点です。
ソニー銀行と違って、通常のネットバンキングの操作をすれば振り込めます!
詳しくは、みずほ銀行の公式サイトをご覧ください。
みずほ銀行のデメリット
ソニー銀行のデメリットは、次の1点です。
- 渡航前の手続きは窓口でのみ受付
こちらも対処法など、解説を加えます。
渡航前の手続きは窓口でのみ受付
みずほ銀行のデメリットは、渡航前の手続きのために窓口に行く必要があることです。
さらに、新規で口座を開設する場合、「同時に渡航前の手続きができるかどうかは支店による」とのこと……。
みずほ銀行のコールセンターに電話で確認しました。
でも、朗報もあります。コールセンターによると、海外で振込をしないなら、渡航前の手続きは必要ないんだとか!
クレカ代金の決済などでじゅうぶんなら、みずほ銀行の口座を開設し、そのまま海外に出る手もあるということですね。
振込が必要な場合に備えてWiseの口座を開設しておくと、より安心です。
三菱UFJ銀行のメリット・デメリット
三菱UFJ銀行のメリット・デメリットは、次のとおりです。
メリットは、海外にいても、三菱UFJ銀行の口座から外国送金ができること。ソニー銀行・みずほ銀行は外国への送金には対応していません。
とはいえ、デメリットが大きいので、外国への送金をしないのであればソニー銀行・みずほ銀行のどちらかプラスWiseで十分かと思います。
何はともあれ、三菱UFJ銀行について見ていきましょう。
三菱UFJ銀行のメリット
三菱UFJ銀行のメリットは、次の1点です。
- 外国への送金ができる
先ほども少し書きましたが、いちおう解説します。
外国への送金ができる
三菱UFJ銀行で「グローバルダイレクト」というサービスに契約すると、海外にいても、三菱UFJ銀行の口座から外国への送金ができます。
これは、ソニー銀行・みずほ銀行ともに対応しておらず、三菱UFJ銀行の強みと言えます。
三菱UFJ銀行のデメリット
三菱UFJ銀行のデメリットは、次のとおりです。
- 渡航前の手続きは窓口でのみ受付
- 渡航前の手続きの必要書類が多い
- 月々の手数料が必要
メリット1つに対し、デメリットが3つもあるんです……。
順に見ていきましょう。
渡航前の手続きは窓口でのみ受付
三菱UFJ銀行の1つ目のデメリットは、渡航前の手続き(「グローバルダイレクト」の申込)のために、窓口に出向く必要がある点です。
これだけならみずほ銀行と同じなのですが、三菱UFJ銀行の場合、さらに難関が待ち受けています。
次に説明しますね。
渡航前の手続きの必要書類などが多い
三菱UFJ銀行の2つ目のデメリットは、渡航前の手続きの必要書類などが多いことです。
公式サイトによると、申し込みに必要なのは、次のとおり。
- 申込書
- 届出印
- パスポート
- 勤務先や留学先などの確認書類
3つ目までは手元にあるものを持っていけばいいのでまだマシなのですが、最後の確認書類が最大の難関です。
海外赴任先や留学先から書類を出してもらう必要があるので……。
なかなか骨が折れそうですね。
月々の手数料が必要
三菱UFJ銀行のデメリットの3つ目は、月々の手数料がかかることです。
毎月300円と、見かけは小さいかもしれませんが、年間で4,000円近くになってしまいます……。
まとめ
この記事では、海外赴任や留学におすすめの銀行を紹介しました。
ベスト3は次のとおりでしたね。
海外でどうしても日本の口座から外国送金をしないといけない場合を除き、ソニー銀行かみずほ銀行がおすすめです。
ご参考になれば幸いです!
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