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[まるごと日本のことばと文化] 初級1かつどう第7課で使ったプリントと活動内容をシェアします

サト
こんにちは! インドネシア語学習歴20年以上、インドネシア滞在歴9年のサトです。

この記事では、『まるごと日本のことばと文化 初級1A2 かつどう』第7課「10時でも いいですか」の授業で行った活動をシェアします。

この課では待ち合わせがテーマの1つだったので、「日本の子どもが友だちと約束をした場合、どの程度時間を守るのか(とその推移)」をグラフにしてみました。

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この記事を書いた人

サトと申します。

学生時代はインドネシアに留学。
2011年には運だけでインドネシアに日本語学校を設立しました。

10回以上の一時帰国を経て、日本滞在中に使うスマホのSIMを探すのが趣味になっています。あとeSIMの研究も大好物です。

よろしくお願いいたします!

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LINEMO

プリントを作った背景

まず、プリントを作った背景についてご説明します。

学生に知ってほしかったのは次のポイントです。

学生に知ってほしかったポイント

  1. 日本の子ども(小学4年生〜6年生)が友だちと約束をした場合、どの程度約束の時間を守るのか。
  2. 昔と比べると、どんな変化があるのか。

グラフの作成にあたっては、時計メーカーのシチズンさんのサイトにあった、「子どもの時間感覚」35年の推移のデータを参照しました。

ちなみに、「待ち合わせで待てる時間」というアンケート結果もあったのですが、いつ、何人に聞いたのかという情報がなかったので、残念ながら授業では取り扱いませんでした。

LINEMO

プリントの内容

プリントは、A4サイズ2枚になりました。パワポのデータはこちらでダウンロード可能です。若干レイアウトなどがずれる可能性もありますが……。

それはさておき、こちら、1枚目。

Punctuality 01

質問を書き出してみます。

プリント1枚目の質問

(グラフの)①〜④は、どんな 答えだと思いますか。下から選んで、◻に書いてください。

選択肢は4つあり、「a. 少し遅れる」「b. 時間ちょうどに着く」「c. 2-3分前に着く」「d.5分以上前に着く」というものでした。 

サト
「大幅に遅れる」という選択肢は無いのですね……。シチズンさん、厳しい。

ちなみに、答えは以下のとおりです。

プリント1枚目の答え

  1. c. 2-3分前に着く
  2. b. 時間ちょうどに着く
  3. d. 5分以上前に着く
  4. a. 少し遅れる

そして、こちらが2枚目です。

Punctuality 002

プリント1枚目の2016年のデータに、1981年と2001年のデータも加えて変化を見てもらおうと思いました。

サト
余談ですが、教室にいたメンバーで1981年時点で生まれていたのは、わたしだけでした……。

質問は、以下のとおりです。 

プリント2枚目の質問

1.(空欄補充)昔は(①   )子どもが一番多かったですが、今は少なくなりました。

それから、昔は(②   )子どもが一番少なかったですが、今は多くなりました。

2. 1.はどうしてだと思いますか。

1枚目の答えが2枚目を見ればわかってしまうので、1枚目が終わってから2枚目を配布しました。

答えは以下のとおり。

プリント2枚目の答え

  1. 5分前に着く
  2. 時間ちょうどに着く

この時点では名詞修飾はまだ勉強していないのですが、選択肢の文言をそのままカッコに入れれば文も成り立つので、まあいいか、と思いました。

そもそも、語彙は未習のオンパレードで、インドネシア語使いまくりですしね。

LINEMO

学生の反応

学生(4名)の答えですが、1枚目の円グラフについては以下の通りでした。①〜④まで、一番多かった答えだけ書いておきます。

学生の答え(円グラフ)

  1. 35%: c. 2-3分前に着く 3名
  2. 30%: d. 5分以上前に着く 2名
  3. 22%: a. 少し遅れる/b. 時間ちょうどに着く 各2名
  4. 12%: a. 少し遅れる 2名

学生は4名しかいなかったものの、「少し遅れる」のは少数派という認識があったようです。

また、ふだん学生自身がどうしているか聞いてみると、みんな遅くとも10分前には着くようにしている、と言っていました。

たしかに、この授業にもみんな時間どおり来ていました。

サト
遅れるのが通常運転の当地では、奇跡に近いことです。

そして、2枚目の空欄補充は全員正解。折れ線グラフのような変化が起きた理由はインドネシア語で書いてもらいました。

たとえば「昔ほど時間を守らなくなったから」という答えがあったので、「どうして時間を守らなくなったと思いますか」などと聞いて、考えを深めてもらいました。

「今の子どもは携帯いじりに忙しいから」というおもしろい意見も。1981年の時点で生まれていた学生はいなかったので、なかなかの想像力だと思います。

わたしも携帯の普及がひとつの要因ではないかと思い、小学生の携帯電話保有率を調べた上で授業に臨んでいました。

内閣府の「政府統計」のひとつに、「平成29年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(速報)」というのがあります。

この資料によると、小学生の携帯電話保有率は以下の通りだったそうです。

小学生の携帯電話保有率

2010年: 20.9%

2016年: 50.4%

授業の際は、学生の答えを一通り聞いた上で、↑の数字を板書で紹介しました。

6年間で30ポイント近くも上昇し、2人に1人が携帯電話を持っているという状況。

なので、多少遅れても携帯で連絡を取ればいい、という意識が出てきたのかもしれません。

ちなみに、活動が一番盛り上がったのも、この数字を紹介したときでした。みんなが思っていたよりも、はるかに高い数字だったようです。

まとめ

この記事では、『まるごと日本のことばと文化 初級1A2 かつどう』第7課「10時でも いいですか」の授業で行った活動をシェアしました。

わたしも知らないことばかりで、勉強になりました。一番ビックリしたのは、本題ではないのですが、小学生の携帯保有率が6年間で30ポイントも上がったこと。

よく「10年ひと昔」と言いますが、6年前でも、十分「ひと昔」になるケースがあるということですね。

『まるごと』そのものについてはこんな↓記事を書いていますので、よろしければどうぞ。

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ご参考になれば幸いです!

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