この記事では、キッコーマンがインドネシアで製造・販売を始めた「ハラルのしょう油」についてシェアします。
キッコーマンがハラルのしょう油を……!?
まずは、こちらの写真をご覧ください。
キッコーマンが、しょう油をインドネシアで製造・販売し始めたんです!
わたしの町は日本人が数名しか住んでいません。
なんか、キッコーマン「さん」って呼ばないと、バチがあたるような気がしてきました。
インスタのアカウントもあり、2018年10月に、「インドネシア製」「インドネシアでハラル認証取得」という旨の投稿が。
いやあ、これはうれしすぎます!!
今までは、次の3択しかなかったので……。
- 日本で買って持って帰ってくる
- インドネシアでキッコーマン・シンガポールのしょう油(めっちゃ高い)を買う
- インドネシアで中華しょう油を買う
値段
そんなインドネシア製のしょう油の値段は、以下の通り。
- 620ml :40,000ルピア(300円)ぐらい
- 150ml: 20,000ルピア(150円)ぐらい
もちろん日本のスーパーで買うのよりは高いのですが、日本で買って運ぶ手間などを考えると、許容範囲。
原材料
原材料名を見ると、日本のキッコーマンさんのしょう油とは、じゃっかん違いがあります。
今、手元にあるキッコーマン(日本)の「こいくちしょうゆ」の原材料名は、次のとおり。
- 脱脂加工大豆(遺伝子組み換えでない)
- 小麦
- 食塩
- 大豆(遺伝子組み換えでない)
- アルコール
ざっくりまとめると、大豆、小麦、塩とアルコールの4つですね。
これに対し、インドネシアのほうは、次のとおりになっています。
ちょっと、書き出してみますね。
- Hasil Fermentasi Kedelai(Air, Kedelai, Gandum, Garam, Pengawet Natrium Benzoat)
- Air
- Garam
- Syrup Tinggi Fruktosa
- Penguat Rasa Dinatrium 5-Ribonukleotida
- Pengawet Natrium Benzoat
ちょっと日本語にしてみましょう。
- 発酵大豆(水、大豆、小麦、塩、安息香酸ナトリウム)
- 水
- 塩
- シロップ(主に果糖)
- 5′-リボヌクレオチド二ナトリウム(うまみ成分)
- 安息香酸ナトリウム(保存料)
やはりハラルだけあって、アルコールは含まれていません。
が、保存料として「安息香酸ナトリウム」が入っていますし、味の調整のためか、シロップや、うまみ成分も含まれています。
ただ、北伊醤油さんのサイトに、こんなことが書いてありました。
うすくち醤油には味を 整えるためには、ぶどう糖、甘酒などを添加する場合もあります。
保存性を向上させるために、合成保存料を用いている醤油もあります。
(北伊醤油公式サイトより引用)
そして、甘味料の例として「果糖」、保存料の例として「安息香酸およびナトリウム塩」とあります。
調味料には「5′-リボヌクレオチド二ナトリウム」の記載はなく、「グルタミン酸ナトリウム」などの名前が並んでいます。
うまみ成分ですね。
ハラルの意味
そして、キッコーマンさんの「Soy Sauce」ですが、「ハラル」というのも重要です。
今までは、日本料理をムスリムの友人に作ってあげたくても、しょう油が使えなかったんですよね……。
キッコーマン・シンガポールのしょう油は、ハラルマークがついていませんでしたし。
中華しょう油には、ハラルマークがついているものもあるのですが、どうも味が違う気がしていましたし。
その問題が、一気に解決するはずです!
なんで「はず」と書いたかというと……。
実はわたし、このインドネシアの「Soy Sauce」、まだ試してないんですよね……。
日本から持ってきたのがまだまだ残ってるんで。
Tokopediaでも買える
蛇足ですが、インドネシアのキッコーマンさんは、「Tokopedia」を始めとする通販サイトにも公式のページをお持ちです。
業務用のしょう油なんかも売っていて、なかなか興味深いものがあります。
18リットルで55万ルピアとか。
まあ、送料もけっこうなものなので、わたしの町のスーパーで買える限りは、通販では買うことはなさそうですが。
まとめ
この記事では、キッコーマンがインドネシアで製造・販売を始めた「ハラルのしょう油」についてシェアしました。
自分用に使う調味料の選択肢が広がっただけでなく、ムスリムの友人にも安心して食べてもらえる日本料理がぐっと増えたことになります。