この記事では、『まるごと日本のことばと文化 初級1A2 かつどう』トピック7「しゅっちょう」の授業で行った活動をシェアします。
このトピックの「生活と文化」では、世界で活躍している日系企業が紹介されています。
なので、日系企業の国別の拠点数と、その推移をグラフ化し、ちょっと問題も作ってみました。
プリントを作った背景
まず、プリントを作った背景についてご説明します。
学生に知ってほしかったのは次のポイントです。
- 世界及びインドネシアに日系企業の拠点はいくつあるのか。
- 過去5年間でどんな変化があるのか。
グラフの作成にあたっては、外務省の「海外在留邦人数調査統計 統計表一覧」を参照しました。
タイトルこそ「在留常人数」となっているのですが、日系企業の拠点数もカバーしている、貴重な資料です。
プリントの内容
プリントは、A4サイズ1枚で、グラフは2点になりました。
パワポのデータはこちらでダウンロード可能です。若干レイアウトなどがずれる可能性もありますが……。
それはさておき、こちらがプリントです。まずは、1点目のグラフ(グラフ1)。
質問を書き出してみます。
(グラフの)①〜③は、どこだと思いますか。
選択肢は3つあり、「a. アメリカ」「b. インドネシア」「c. 中国」でした。
ちなみに、答えは以下のとおりです。
- c. 中国
- a.アメリカ
- b.インドネシア
次は、2点目のグラフ(グラフ2)です。
TOP4〜7という、若干中途半端なところを切り取ってみました。目立つ変化があったので。
このグラフでは、こんな質問をしてみました。
どんな変化があるか、1つ書いてください。
その変化は、なぜ起こったと思いますか。
初めにTOP9の国々の変化をグラフにしてみたのですが、1〜3位がほぼ変化ない上、4位以下の変化がよくわからないグラフになってしまったんです。
お蔵入りしたグラフは、↓のとおりです。
学生の反応
この授業に来てくれた学生は2名のみでした。連休前の夜のクラスだったので、しかたなし。
インドネシアは日系企業の拠点が世界で5番目に多いこと、また、日系企業の拠点が多い国は、だいたいアジアの国であることを理解してもらえました。
また、変化については、1名はインドネシアの拠点数が増えたり減ったりしているという点に目をつけていました。
理由は、大統領が変わったからではないかとのことでした。2015年に大統領が変わる前は若干減っていたのですが、その後は増えています。
もう1名は、タイの拠点数が2016年から2017年にかけて倍以上に増えている点に注目。
ただ、なぜかは答えが出せませんでした。わたしもネットで調べてはみたのですが、答えは見つからず。
タイについて知っていること(自動車のサプライチェーンがしっかりしていることなど)は伝えましたが、倍にまで増えた理由を説明できるものではありませんでした。
気が向いたときに、また調べてみようと思っています。
まとめ
この記事では、『まるごと日本のことばと文化 初級1A2 かつどう』トピック7「しゅっちょう」の授業で行った活動をシェアしました。
日系企業の拠点数はインドネシアが世界で5番目に多いことや、タイの拠点数が1年で倍増していることは全く知らず、今回も準備をしながら学ばせてもらいました。
『まるごと』そのものについてはこんな↓記事を書いていますので、よろしければどうぞ。
ご参考になれば幸いです!