2018年、インドネシアではアジア大会が行われていたのですが、その報奨金が凄まじかったので、シェアします。
日本の場合
日本の場合、競輪などで金メダルを取ると、JKA(競輪などを管轄する公益法人)から最大500万円の報奨金が出ます。
JKAは27日、世界選手権、W杯、アジア大会、アジア選手権において、JCF(日本自転車競技連盟)強化指定選手が上位の成績を収めた際に報奨金を支払うと発表した。 https://t.co/9cmvfKbz60
— Naoya Sano (@109Yoroshiku) 2018年2月27日
また、陸上競技で金メダルを獲得した場合、日本陸上競技連盟から100万円が支給されることになっています。
リレーの場合は、200万円を出場メンバーで分けるそうです。
(参考:アジア大会優勝で100万円を支給 日本陸連が報奨金)
日本の場合、報奨金をどうするかは各連盟などに一任されている模様。
eスポーツに至っては、会見を開いたものの、「報奨金のことは聞いてくれるな」というスタンスだったそうです……。
応援をしようとeスポーツのアジア大会の選手記者会見に行ってきてガッカリ。スポンサーやら電通やらの関係者席が多くてメディアは入り切れず私は床に座って拝聴。記者の質問も3人しか取らず、報奨金については聞くななどと会見する側から質問を制限。これでは業界のための催しに過ぎない。 pic.twitter.com/baMor8igF7
— 太田泰彦 Yasu Ota Nikkei (@nikkei_yasuota) 2018年8月9日
インドネシアの場合
では、インドネシアの場合を見ていきましょう。
インドネシアの場合は、種目に関係なく、成績によって決まった金額が支給されます。
個人種目の報奨金は、↓の通り。
- 金メダル: 15億ルピア(1,100万円強)
- 銀メダル: 5億ルピア(380万円弱)
- 銅メダル: 2.5億ルピア(190万円弱)
また、団体種目の報奨金は、↓の通りです。
- 金メダル: 7.5億ルピア(560万円強)
- 銀メダル: 3億ルピア(220万円強)
- 銅メダル: 1.5億ルピア(110万円強)
個人・団体ともに、日本の報奨金がかすむぐらいの金額ですね……しかも、これ、非課税なんですって!
さらに、大統領自らが報奨金を授与するという熱の入れよう。
Bonus diserahkan oleh Presiden @jokowi kepada 9 (sembilan) orang perwakilan atlet peraih medali, yaitu 3 (tiga) orang mewakili peraih medali emas masing-masing: Eko Yuli Irawan (angkat besi), Puspa Harum Sari (pencak silat) dan Aris Susanti Rahayu (panjat tebing). #AsianGames2018 pic.twitter.com/IZB6oVfWge
— Sekretariat Kabinet (@setkabgoid) 2018年9月2日
開催国であるインドネシア、かなり気合いが入ってます。
これを見て、「わたしもスポーツ選手を目指してがんばろう!」と思う子どもも、少なからず出てくるんじゃないでしょうか。
しかし、インドネシアの本気度は、こんなもんじゃありません。
トレーナーとアシスタントにも報奨金が!
インドネシアがどれぐらい本気なのかというと……。
メダルを獲得した選手のトレーナーと、そのアシスタントにまで報奨金を出しているのです!
気になる金額を見ていきましょう。
まずは、トレーナーから。
- 金メダル: 4.5億ルピア(330万円強)
- 銀メダル: 1.5億ルピア(110万円強)
- 銅メダル: 7,500万ルピア(55万円強)
- 金メダル: 6億ルピア(440万円強)
- 銀メダル: 2億ルピア(150万円強)
- 銅メダル: 1億ルピア(75万円強)
そして、指導した選手が2つ以上メダルを獲得した場合の報奨金も決められています。
- 金メダル: 2.25億ルピア(170万円弱)
- 銀メダル: 7,500万ルピア(55万円強)
- 銅メダル: 3,750万ルピア(28万円強)
次に、アシスタントの報奨金は、↓の通りです。
- 金メダル: 3億ルピア(220万円強)
- 銀メダル: 1億ルピア(75万円強)
- 銅メダル: 5,000万ルピア(37万円強)
- 金メダル: 3.75億ルピア(280万円強)
- 銀メダル: 1.25億ルピア(93万円強)
- 銅メダル: 6,250万ルピア(47万円弱)
- 金メダル: 1.5億ルピア(110万円強)
- 銀メダル: 5,000万ルピア(37万円強)
- 銅メダル: 2,500万ルピア(19万円弱)
報奨金で何ができる?
報奨金で何ができるか、というのも大切ですよね。
例えば、わたしのインドネシアでの1か月の生活費は、だいたい23,000円ぐらい。
わたしはスーパーで買い物するので、これでもコストがかかっている方です。
それでも、一番安い報奨金(19万円弱)で、8か月間、生きていけることになります。
わたしの場合、家賃は無料なので、実際にはもう少し短くなるかも知れませんが。
また、インドネシアでは、定期預金の金利がで年間6.5%ほどあります(記事執筆時点)。
例えば、一番高い報奨金である1,100万円を定期預金にした場合を考えてみましょう。
1,100万円 x6.5% x 0.8 = 57万円
*0.8をかけているのは、税金が2割かかるため
年間57万円=月々47,500円ぐらい利息として得られるので、余裕で暮らしていけます。
とにかく、報奨金をかなり奮発しているのは間違いありません。
まとめ
この記事では、アジア大会でインドネシアが出した報奨金をシェアしました。
選手として活躍した場合はもちろん、一線を退いたとしても、トレーナーとして結果を残せばこれだけの報いがあるということを示しています。
そこにも、インドネシアの本気を見た気がしました。
ご参考になれば幸いです!