この記事では、インドネシアのオンラインタクシー「Grab」が、運転手の顔認証を導入した件をご紹介します。
「Grab」はマレーシアやシンガポールなどの国々でも展開しているので、他国でも同じ状況のはずです。
顔認証の概要
「Grab」のアプリは、乗客用と運転手用に分かれているのですが、この度、運転手用のアプリに顔認証機能が導入されました。
情報源は、複数の運転手さんと、ネット上の情報です。
今までに得た情報をまとめると、↓のようになります。
- アプリを立ち上げ→まず顔認証が必要
- スマホを再起動→再度、顔認証が必要
- 顔認証に失敗→アプリが使えない
- 認証の精度は高い
- 「Go-Jek」* には無い機能
*もうひとつのオンラインタクシー
ただし、運転手さんに聞いた話では、顔認証に失敗したケースはないとのこと。
なので、どこまでちゃんと顔を認識しているのかは不明です。
どんな顔でもOKしているのかも知れないし……。
とは言え、たとえばfacebookでは、友だちが写っている写真をアップロードすると、「●●さんをタグ付けしますか」と提案してきます。
そして、その精度もかなり高いもの。しかもこれ、今に始まった話じゃありません。
今や顔認証なんて、さほど難しくないのかも知れません。
アカウント売買対策
さて、なぜ「Grab」がわざわざ顔認証を導入したのか。
「Grab」の運転手さんによると、アカウント売買防止が目的だということでした。
たしかに、アプリ上の運転手さんと、実際の運転手さんが違うというケースが(たまーに)あります。
これ、かなり怖いです。運転手さんはお金を稼ぎたいから、という軽い気持ちでアカウントを買っただけかも知れません。
でも、アプリ状の運転手さんと違うということは、身分がはっきりわからない人でもあるわけです。
誘拐とか強盗でもして、一攫千金を狙おうとしているかもしれません。そのあたりの動機は、乗客にはわからないことです。
その点、顔認証を導入することで、そもそも違う人が車を運転するのは難しくなったはず。
かなり安心感があります。
抜け道もあるのかもしれませんが……。本物の顔じゃなくて、写真でもOKとか。
ちなみに、オンラインタクシーのアカウント売買については、別記事にまとめてあります。
この記事を書いてから、Grabを50回以上利用しましたが、運転手が別人というケースが2回ありました。
顔認証も、完璧ではないようです。
ちなみに2回とも、運転手が来る前に電話をかけてきて「これ、兄のアカウントなんですけど、大丈夫ですか」みたいな確認があったので、やったらアカンという認識はあるみたいです。
もちろん断りましたけどね。
まとめ
この記事では、インドネシアのオンラインタクシー「Grab」が、運転手の顔認証を導入した件をご紹介しました。
ますます安心感がアップした「Grab」。
運賃は「Go-Jek」よりも若干高いのですが、高いだけのことはあります。
ご参考になれば幸いです!