この記事では、『まるごと日本のことばと文化 初級1A2 かつどう』トピック2「きせつと てんき」の授業で行った活動をシェアします。
冬の過ごし方を紹介するプリントや、電力使用量をグラフにしたものを作成して授業に臨みました。
プリントを作った背景
このトピックでは、「生活と文化」コーナーで、夏を快適に過ごす工夫が紹介されていました。
なので、寒い冬を快適に過ごす方法を紹介するプリントを作成。
これは独断と偏見で、下の4つを選びました。
- ストーブ
- こたつ
- カイロ
- 重ね着
工夫というより基本的なことになるかもしれませんが、南国・インドネシアではその基本的なこともイメージしにくいのではないかと思いまして。
また、月別の電気代をグラフにして、だいたいの傾向をつかんでもらおうと思いました。
電気代のグラフ作成にあたっては、統計局のサイトの家計調査(家計収支編) 時系列データ(二人以上の世帯)のデータを参照しました。
プリントの内容
プリントは、A4サイズ2枚になりました。パワポのデータはこちらでダウンロード可能です。若干レイアウトなどがずれる可能性もありますが……。
1枚目
こちら、1枚目。
イラストを見て、それに合う日本語の説明を選んでもらうというものです。
説明(選択肢)を書き出してみます。
- a.ストーブ: これを使うと部屋があたたかくなります。電気や灯油を(minyak)を使います。
- b.カイロ: これを使うと体があたたかくなります。小さいですから、どこでも持って行くことができます*。*bisa dibawa ke mana saja
- c.重ね着: 服をたくさん重ねて*着ます。 *berlapis2
- d.こたつ : テーブルの中に ヒーター(heater)があります。ふとんを使います。
答えは、↓のとおりです。
- a
- d
- b
- c
2枚目
そして、こちらが2枚目です。
質問を書き出してみます。
- 1. 夏の電気代と、冬の電気代と、 どちらが高いですか。(選択肢: a.夏 b.冬)
- 2. 1.はどうしてだと思いますか。
- 3.グラフを見て、わかったことを書いてください。
答えは↓のとおりです。
- 1. b.冬
- 2. (自由回答)
- 3. (自由回答)
学生の反応
では、学生の反応をご紹介します。
1枚目
1枚目は、読解の要素が強いのですが、分かる言葉をつなぎ合わせて、みんな正解にたどり着いていました。
カイロの値段を聞いてくる学生もいました。
2枚目
2枚目の1.は全員「冬の電気代のほうが高い」という答えに。
だいたい何月から何月までが夏(冬)なのか、『まるごと』と照らし合わせながらがんばっていました。
あまり時間がなく、2.と3.はほぼ取り扱えませんでした……。質問の難易度もちょっと高かったかもしれません。
ちなみに、冬のほうが電気代が高い理由は、エネチェンジというサイトに載っていたものを紹介しました。
感想
授業が終わっての感想をまとめてみます。まずは、反省点から。
時間が足りず、自分で考えてもらう機会がなかった
自分で考えるところは難易度も高めだった
ちなみに、先ほどのエネチェンジのサイトには、冬のほうが電気代が高い理由として、まずこんなことを挙げていました。
エアコンなどの設定温度と外気温の温度差が夏よりも冬のほうが大きくなるため、冬の暖房費のほうが高くなります。(エネチェンジ サイトより引用)
次回は、気温の変化もグラフに入れてみようと思います。
気温の変化も折れ線グラフで表すのが普通なんでしょうけど、そうすると分かりにくくなるので、ちょっと考えます。
よかった点は、あえて挙げればこんな↓感じです。
暖房器具などの語彙を紹介できた(使うかどうかわかりませんが)
夏や冬がだいたい何月ぐらいかを再度確認してもらえた
そんな思い込みが解消できて、ひとつ賢くなれました。たぶん。
まとめ
この記事では、『まるごと日本のことばと文化 初級1A2 かつどう』トピック2「きせつと てんき」の授業で行った活動をシェアしました。
『まるごと』そのものについてはこんな↓記事を書いていますので、よろしければどうぞ。
ご参考になれば幸いです!