この記事では、インドネシアの迷信を4つご紹介します。
スマトラの地方都市で聞いた話なので、インドネシア全土で言い伝えられているものかどうかは不明ですが……。
①夕方かくれんぼをすると……
まずは、こちら。
夕方かくれんぼをすると、悪魔にさらわれる
これはなんとなく分かります。
子どもが遅くまで遊ばないように、というやつですよね。
また、「かくれんぼ」限定なのは、かくれた子が誰にも見つからずに放置されるおそれがあるから、かもしれません。
②ドアのところに座ると……
次に、こちらです。
ドアのところに座ると、結婚できなくなる
これも、人の邪魔になるようなことはやめましょうね、ということで生まれた迷信でしょう。
みんな当然のように結婚していくインドネシアでは、効果絶大、かもしれません。
③夜、爪を切ると……
3つ目は、「夜、爪を切ると」で始まります。
日本だと、「親の死に目に会えない」ですが、インドネシアではこちら。
夜、爪を切るとトラが出てくる
日本バージョンと同じで、こういう↓理屈なんでしょうけど……。
- 夜は暗い→見えにくいので危ない
- 爪切りではない刃物で爪を切るので危ない
わたしはスマトラ在住。
基本、爪を切るのは夜なので、いつスマトラトラが襲ってきてもいいように、戸締まりだけは完璧にしてます!!
④きれいに掃除しないと……
①〜③は、明らかに嫌なことが起こる、ということで、そういう迷信があるのもうなずけます。
が、最後は……。
きれいに掃除しないと、夫がヒゲボーボーになる
ちゃんと掃除しましょう、ということだと思うんですが……。
ヒゲが嫌だったら剃ればいい話ですし。
何なら、こちらでは、一概にヒゲがダメというわけでもありません。
とある政党の党首が、ヒゲを生やして選挙ポスター的なものに登場している場合もあるぐらいですし。
これはイスラム教の影響もあるようです。
Wikipediaの「髭」を調べると、こんなことが書いてありました。
イスラム圏では、成人男子はひげを生やす文化や慣習があるが、エジプトのムバラク元大統領やマレーシアのマハティール首相などはムスリムが多数を占める国家の最高権力者でありながらひげがなかったことからわかるように、イスラム圏でも世俗国家では成人男子でもひげを生やさない人もいる。(Wikipediaより引用)
もしかすると、この迷信は、こういう↓背景で生まれた迷信かもしれません。
- この迷信が生まれたときはイスラム教が入ってくる前だった
- 当時はヒゲに対するイメージがよくなかった
- 当時は道具の関係でヒゲ剃りがこの上なく大変だった
もちろん、わたしの妄想ですが、こういうことを考えるのも楽しかったりします。
ちなみに、インドネシア人の友人に聞いてみたところ、ヒゲに対するイメージはさほどよくないとのことでした。
本人ももちろん、ヒゲは生やしていません。
まとめ
この記事では、インドネシアの迷信を4つご紹介しました。
4つしか取り上げていないのですが、大体「こういうことをすると、困ることになる→やめようね」という戒めの意味が強いですね。
「こういうことをすると、いいことがありますよ」という、プラスな感じの迷信もあるかもしれないので、また探してみます!