この記事では、「社会文化ビザ」でインドネシアに入国し、ボランティアをしたときの経験談をシェアします。
2011年と、少し前の話ですが、よろしければどうぞ。
日本語学校設立準備のため渡航
日本語学校設立が決まり、スマトラのとある町に渡った2011年。
ひとまずボランティアでもいいか、と思い、社会文化ビザでインドネシアに入国しました。
このビザは60日間有効で、180日まで延長可能です。
そして、東京にあるインドネシア大使館のサイトによると、ボランティアもOKとのことだったので、このビザを選びました。
もちろん、ゆくゆくは労働許可なども取って、ちゃんと給料がもらえるビザを取得するつもりだったのですが、このビザ、時間がかかりすぎるんですよね……。
延長も順調だった
ビザの期限である60日を過ぎる前に、当地の入管に行って延長手続きをしました。
担当してくれたのは、ジャカルタの入管のお偉いさんの息子さん。おそらく20代だったと思います。
そんな彼が機嫌よく対応してくれて、何の問題もなく延長できたため、すっかり安心。
以降は1か月毎の更新でしたが、全く問題ありませんでした。
ところが。
いきなり入管に呼び出された
事態が急変したのは、年明けに、何度目かのビザの延長手続きを申請した後でした。
入管の職員が、スポンサーになってくれていた先生のお宅に突然現れ、わたしと一緒に出頭するように言ってきたんだそうです。
何回も延長するとお偉いさんの確認が必要で、そこで引っかかったようです。
入管に出向くと、別室に案内され、お偉いさんと面談。
そこで、「社会文化ビザではボランティアはできない」と言われてしまいました。
……と、話は平行線をたどり、結局一度日本に帰り、ちゃんと働けるビザを取り直してからまた戻ってくることになったのです。
「追い出された」とも言います……。
1年近く待たされた
1月中旬に日本に帰ったわけですが、このビザの手続というのがもう、思い出したくないぐらい厄介でした。
スマトラの町で働くにしても、手続きはジャカルタとのやり取りが必要だからです。
しかも、ビザの手続きをしたことのあるスタッフもおらず、同僚の先生にお願いしている状況でした。
先生はもちろん、授業をしたり研究したりというのが本分。そんなビザのことばかり考えていられないわけです。
そして、ジャカルタにある役所とのやり取りなので、全く進展なし。
当初は毎日のように先生に国際電話で状況を確認していましたが、それも週1になり、2週間に1回になり……。
そんなこんなで、またインドネシアに渡れたのは、2012年も暮れに差し掛かった頃でした。
まさか、1年も待たされるとは……。
いつ出発できるかわからないので、アルバイトもうかつに入れられない状況でした。
カフェや図書館で、いつ役に立つかもわからない授業のパワポをひたすら作り続ける日々。
ほんま、きつかったです……。
まあ、日本に1年滞在できたのも、今のところこれが最後だったので、今となってはいい思い出です。
ビザ、ちょっと変わった?
ちなみに、インドネシア大使館のサイトを改めて見てみると、「社会文化ビザ」というものはなくなっていて、「一時訪問ビザ」というものになっているようです。
もしかすると、当時から「一時訪問ビザ」という名前だったのかもしれませんが、はっきり覚えてません。
ともかく、そのビザで可能な「活動」のところに「社会文化」と記載されています。そして、「ボランティア」はなくなっていました。
今はボランティアをする場合は、インドネシア到着時に35ドル払って「到着ビザ」を買うことになっています。
ただ、入管に「アカン」と言われればそれまでですが……。
つい最近も、入管の職員に、ボランティアの際のビザについて聞いたら、やっぱり「働けるビザじゃないとアカン」と言われましたし。
このあたりは、地方ルールあり、職員の裁量ありなので、なんとも言えません。
まとめ
この記事では、「社会文化ビザ」でインドネシアに入国し、ボランティアをしたときの経験談をシェアしました。
ご参考になれば幸いです!