インドネシアでは2018年11月から、就労ビザ(正式には「一時滞在ビザ」)の手続きが簡素化されました。
わたしも今ビザ手続きの真っ最中なので、実態をシェアします。
「簡素化」とは?
まず、「簡素化」された手続きがどのようになったのか。
ちょっと表にまとめてみました。
手続きの順番 | 以前の手続き | 2018年11月以降の手続き |
---|---|---|
1 | 関連省庁の推薦状 | 関連省庁の推薦状 |
2 | 外国人雇用計画書 | 外国人雇用計画書 |
3 | ビザ発給推薦状 | 雇用通知書*と一時滞在ビザ |
4 | 一時滞在ビザ | 一時滞在許可 |
5 | 外国人就労許可 | – |
6 | 一時滞在許可 | – |
簡単に言うと、6段階もあった手続きがわずか4段階に!
また、この表だけではわからないのですが、手続きの窓口も一本化されました。
以前は労働省や法務省にそれぞれ書類を出していたのですが、今は労働省の「TKA Online」というサイト(日本からはアクセスできないようです)だけで済むようになった、そうです。
実際に、「TKA Online」での申請や問い合わせがほったらかしにされることはありませんでした。
それでも、「インドネシアも変わったなあ」と、うなりつつ、「ビザも順調に手続きできそう! 」と、期待に胸をふくらませていました。
しかし。
先ほど「『TKA Online』というサイトだけで済むようになった、そうです」と書いたのは、わたしの場合、そうならなかったからです……。
イレギュラーでめんどくさいことに
TKA Onlieでの登録を済ませ、手続きを進めていくうちに、こんなことを言われました。
……と、国立大学で働いているわたしはめちゃくちゃ喜びました。
が……。
「外国人雇用計画書」の次の手続きは、「雇用通知書」と「一時滞在ビザ」の申請。
TKA Onlieにもそれぞれの申請書をアップロードしました。
そして、待つこと数日。こんなお知らせが来ました。
でも、「外国人就労許可」は廃止されたはず。
いろいろ聞いてみると、どうも「外国人雇用計画書」が不要な場合は、まだ「外国人就労許可」を使っているとのことでした。
理由は、「システムが追いついていないから」……。
しかも、オンラインですべて完結するはずが、「取りに来い」とまで言われる始末。
そして、あとは法務省で手続きをするようにと言われました。
いろいろ調べて、「Visa Online」というサイトで手続きをすることに。
また別のサイトで手続きをするということは、また一から登録し直さないといけない、ということです。
もちろんすぐに登録申請をしたのですが、返ってきたのはこんな返事。
担当者に聞くと、
……と一言。
そうこうしているうちに年末を迎えてしまいました。
そして、今のビザの有効期限は2018年12月31日。
わたしはすでにビザを5回延長して、6年間インドネシアに滞在しています。
もう延長はできないので、一度は出国する必要があり、12月31日の飛行機のチケットも購入済み。
しかし、次のビザのメドが立っていない中、出国するのは落ち着かない……。
イレギュラーでなければめっちゃラクなはず
いろいろグチっぽく書いてしまいましたが、、わたしのケースは会社の駐在員の方には当てはまらず、手続きは初めの表の3段階で済みます。
しかも、TKA Onlineのサイトはまあまあ分かりやすいですし、不明な点はwhatsapp(チャットアプリ)で聞けます。
whatsappにも、問い合わせたらだいたい1日以内には返事がありました。
なので、エージェントを使わなくても十分いけるはずです。
わたしも以前はビザの手続きはエージェントに頼んで、けっこうなお金を払っていました。
そのお金が浮くのはめちゃくちゃありがたいです。
まとめ
この記事では、簡素化された就労ビザの手続きの実態をシェアしました。
ご参考になれば幸いです!