この記事では、インドネシア・メダンにある総領事館でパスポートの切り替え申請をしたときのお話をシェアします。
なぜインドネシアで?
そもそも、なぜインドネシアでパスポートの切り替え申請をしたか。
一言で言えば、タイミングの問題です。
日本だと、有効期限の残りが1年を切っていないと、パスポートの切り替えができないことになっています。
一方、インドネシアの大使館や領事館だと、↓の場合は切り替えができるんです。
KITAS取得のため18か月以上の旅券の残存有効期間が求められているが、所有旅券の残存有効期間が1年以上1年6か月未満である
(在インドネシア日本国大使館公式サイトより引用)
「KITAS」というのは、滞在許可証です。インドネシアで働いたり、留学したりする場合に取得が義務付けられているものです。
で、KITAS更新前の最後の一時帰国をしたときは、パスポートの有効期限がまだ1年以上あったんです。
一時帰国から戻って、有効期限が1年半を切った時点ですぐに申請しました。
ご存知の通り、パスポート用の写真には、サイズにいろいろ厳しい条件がついています。
写真の上の部分から、頭の上の部分までが何ミリ以内とか……。
わたしはインドネシアの地方都市に住んでいるので、そんなの、対応してくれるとは思えなかったんです。
我ながら、失礼なやつです。
ジャカルタでも申請できた
先ほど、わたしが住んているのは地方都市だと書きましたが、正確にはスマトラ島の町に住んでいます。
管轄の在外公館は、同じスマトラ島のメダン総領事館。
なのですが、申請前に、メダンの総領事館の方に電話で相談すると、ジャカルタの大使館でも申請ができると言われました。
しかも、パスポートができるまでに、メダンだと3週間かかるところが、ジャカルタだと4日で済むとか。
これは、メダンにパスポートの印刷機がないというのが原因。で、メダンで申請すると、なんと書類一式、日本に送るんだそうです!
一方、ジャカルタでのスピードが半端ないのは、ジャカルタに印刷機があるから。
うーん、メダンからジャカルタに送ればもうちょい早くなるのでは……とも思いましたが、そこはどうしようもありません。
メダンで申請した理由
少し迷ったのですが、結局メダンで申請することにしました。
日本で作ったパスポートのほうがいい!……とは微塵も思いませんでした。
単純に、ジャカルタに4日も滞在する余裕がなかったからです。時間もお金も……。
メダンで申請しても、結局2回行かないといけなかったんですが、費用はかなり安く抑えられました。
飛行機の便の関係でどうしても泊まらないといけませんでしたが、それでもジャカルタに行くよりは、はるかに安くすんだのです。
ついでに食いだおれてやりました。一幸舎とかで。
パスポートがない間どうすんの?
そんなこんなで、パスポートの申請をしたわけですが……必要書類の中に、手元にあるパスポートも含まれているんです!
パスポートは、1人1つしか持てないので、無効にする手続きをするんですね。
自動的に、3週間もの間、パスポートが手元にない状態に……。
事前に電話でお聞きしたときは、証明書のようなものを出すから大丈夫と言われ、安心してました。
「現在パスポートの切替申請中につき、パスポートがない状態であることを証明します」的なやつかな、と思ってたんですが。
その証明書というのが、こんな↓やつだったんです。
比較のために、上においてあるのはクレジットカードサイズのカードです。
証明書自体は、A4サイズの4分の1。サイズだけはパスポートぐらいです。
一応「JAPAN PASSPORT」とは書いてくれていますが、正直、知らない人が見たら、何の紙か分かりませんよね……。
さすがに帰りの飛行機に乗るときは、インドネシアで発行されている身分証明書を使いました。
実際には何も問題は起こらなかったのですが、不安な日々を過ごしたのは言うまでもありません。
2週間でできた!
そして、申請から2週間ほどでパスポートができました。
このとき、メダン総領事館の方から「届いたので取りに来てください」というお電話までいただきまして。
予定の時間より早くできて、連絡までくれるあたり、やっぱり日本やなあ、と感動しました。
ちょっと得した!
ところで、在外公館でパスポートを申請する際の料金は、現地通貨で支払います。
で、この料金って、4月1日に決まって、1年間固定なんですね。
わたしが申請した2016年は、1円=110ルピアに、16,000円をかけてで計算していました。
この「16,000円」は、10年パスポートの料金。日本全国共通です。
そして、申請時の実勢レートは1円=129ルピア。
比べてみましょう。
16,000円x110=1,760,000ルピア
16,000円x129=2,064,000ルピア
というわけで、30万ルピアも得しました!
もちろん、飛行機代と宿泊代をカバーするには程遠い金額でしたが。
レアなパスポート?
そして、肝心のパスポートですが、写真のあるページを見ると……。
「発行官庁」が「CONSULATE-GENERAL OF JAPAN IN MEDAN」(メダン総領事館)になってるんです!
日本でパスポートを作ると、ここは「MINISTRY OF FOREIGN AFFAIRS」(外務省)になります。
さらに。
パスポートの最後のページに「交付官庁」と「受理番号」というのがあり、「受理番号」が「16000010」になっています。
申請したのは2016年なので、「16」はそこから来ているものと思われます。
そして、末尾の「10」は、もしかすると2016年、メダンで申請された10番目のパスポート、という意味なのかもしれません。
まとめ
この記事では、インドネシア・メダンにある総領事館でパスポートを作ったときのお話をシェアしました。
ご参考になれば幸いです!