インドネシアで日本語学校を設立、運営しているサトです。
日本語学校では、今もオンラインでの授業が続いています。
なので、『オンライン授業で使える日本語活動集90』という本が出ると耳にしたときは絶対に手に入れようと思いました。
この記事では、『オンライン授業で使える日本語活動集90』の特徴やメリット、改善してほしい点(ほぼありませんが)を紹介します。
先に特徴を書いておくと、次のとおりです。
- 著者は「EduJapa!」を運営されている岡田彩さん
- すぐに実践できるアイディアが90もある
- 紙の書籍を買うと電子版もついてくる
またメリット・改善点は次のとおり。
90ものアイディアが2,000円ちょっとで手に入る上、紙の書籍を買うと電子版もついてくるなど、サービス精神あふれる一冊です。
詳しくは、続きをお読みください。
本書はKindle版を献本いただくことになっていますが、電子版との違いが気になったので紙の書籍も購入しました。Kindle版と電子版との違いは後ほど解説します。
『オンライン授業で使える日本語活動集90』の特徴
『オンライン授業で使える日本語活動集90』の特徴を3点にまとめると、次のとおりです。
順に見ていきましょう。
著者は「EduJapa!」を運営されている岡田彩さん
『オンライン授業で使える日本語活動集90』の著者は、岡田彩さんです。
「EduJapa!」という日本語教育に関する情報が満載のサイトを運営されてます。
TwitterやYouTubeでも積極的に情報発信されているので、一度は見たことがあるかもしれませんね。
わたしは「EduJapa!」の活動のひとつである「教師のためのEdTech体験会」をお手伝いしている関係で、本書を献本いただけることに!
Kindle版での献本を希望したのですが、あとで紹介する特典が気になって、紙の書籍も買ってしまいました(応援の意味もあります)。
お手伝いを始めて2年半以上になりますが、岡田さんは常に新しいことに挑戦されていて、いつも刺激を受けております。
すぐに実践できるアイディアが90もある
『オンライン授業で使える日本語活動集90』には、タイトルのとおり、活動のアイディアが90も収録されています。
大きな内訳は、次のとおり。
カテゴリー | 数 |
---|---|
文型別活動 | 50 |
短時間でできるゲーム活動 | 30 |
説明能力をつける活動 | 10 |
活動のタイトルも、見ているだけで楽しくなってくるものばかりです。
- 日本全国を旅しよう
- 自分の国の迷信を紹介しよう
- 新型ロボット、発明!
- ご当地キャラを作成しよう
- アフレコしてみよう
さらにそれぞれの活動について、ステップバイステップで詳しい解説があります。
なので、すぐに授業に使えます!
紙の書籍を買うと電子版もついてくる
『オンライン授業で使える日本語活動集90』は、紙の書籍を買うと電子版もついてきます。
紙の書籍にクーポンコードが載っていて、出版社(コスモピアさん)のサイトで電子版を無料で買う形です。
本書にはオンラインだけでなく、対面でも使える活動が多く収録されています。
とは言え、職場に持っていく本はできるだけ減らしたいところ。
本書なら、次のような使い方もできます。
- 自宅では紙の書籍をじっくり読みながら準備する
- 職場では電子版をさっと読んで授業前のおさらいをする
追加費用なしでこのような使い方ができるのは、うれしいポイントです!
『オンライン授業で使える日本語活動集90』のメリット
『オンライン授業で使える日本語活動集90』のメリットは、次のとおりです。
順に見ていきましょう。
活動のレベルや時間の目安がわかるので使いやすい
『オンライン授業で使える日本語活動集90』に収録されている活動は、それぞれ対応するレベルが載っています。
先ほど「内訳」で紹介した3つのカテゴリーのうち、「短時間でできるゲーム活動」と「説明能力をつける活動」については時間の目安もわかって便利!
巻末には「活動早見表」もあり、ここから活動を探すこともできます。
早見表の一部を引用してみました。
『オンライン授業で使える日本語活動集90』より引用しました。
活動 タイトル レベル 形態 文型 機能 時間 ツール 26 カードを並べて文作成 初級 個人/ペア 名詞修飾 説明・情報提供 Wordwall 30 日本のルール 初中級 ペア/グループ 〜てもいいですか、〜てはいけません 禁止・許可 Book Creator 51 イラストでスリーヒント 初級 個人/クラス 5〜10分 スライド 86 ご当地キャラを作成しよう 中級以上 ペア/グループ/クラス 40〜50分 スライド 活動早見表(一部)
はじめからじっくり読むのもいいですし、早見表から気になるものを探すのもいいですね。
電子版だと検索もできて時短になる
『オンライン授業で使える日本語活動集90』は、電子版だとキーワードで検索できます。
レベルやクラスの形態で活動を検索することで、時短につながりますね。
Kindle版はキーワード検索ができない仕様になっていますので、ご注意ください。
検索機能を使いたい場合は、紙の書籍を買うとついてくる電子版を手に入れましょう。
もしくは、コスモピアさんのサイトで本書の電子版だけ買うこともできます。
ただ、電子版は紙の書籍より少し安いぐらいのレベル。
モノを増やしたくないなどの理由がなければ、紙の書籍をおすすめします。
さまざまなオンラインツールの具体的な使い方がわかる
『オンライン授業で使える日本語活動集90』では、さまざまなオンラインツールの具体的な使い方がわかります。
紹介されているツールの例は、以下のとおり。各ツールの公式サイトへのリンクになっています。
- Match the Memory(神経衰弱)
- Wheel of Names(ルーレット)
- Bingo Baker(ビンゴ)
ツールの存在は知っていても、授業にどう活用すればいいかは悩ましいところ。
そんな悩みも本書でスッキリ解決できますし、他の使い方についてのヒントも得られます。
わたしも神経衰弱に使える「Match the Memory」をいろいろ活用してみようと思っております。
具体的な使い方は、本書をご参照ください。
『オンライン授業で使える日本語活動集90』の改善点
『オンライン授業で使える日本語活動集90』の改善点を(むりやり)考えてみました。
次の1点です。
むりやり絞り出したので、そんなに大きな問題ではありません。
少し補足します。
電子版だけでも図がカラーだとよりわかりやすくなりそう
『オンライン授業で使える日本語活動集90』は、図がたくさん使われています。
当然、文だけの解説よりも格段にわかりやすいのですが、すべて白黒。
ぜいたくを言えば、電子版だけでも図がカラーだと更にわかりやすくなっていたのではないかと思います。
とは言え、白黒でも十分すぎるほどわかりやすく、(繰り返しになりますが)大きな問題ではありません!
まとめ
この記事では、『オンライン授業で使える日本語活動集90』の特徴やメリット、改善点を紹介しました。
特徴は次のとおり。
- 著者は「EduJapa!」を運営されている岡田彩さん
- すぐに実践できるアイディアが90もある
- 紙の書籍を買うと電子版もついてくる
またメリット・改善点は次のとおりでしたね。
冒頭にも書いたとおり、本書はサービス精神あふれる一冊です。
活動のアイディアが1つあたり25円ぐらいで手に入るって、かなりお買い得だと思います。
気になるなら、ぜひ手に取ってみてくださいね!