サト
こんにちは! インドネシア語学習歴20年以上、日本語教師歴10年以上のサトです。
インドネシアの学生が、「10,000」を「じゅうせん」と読んでしまうということ、ありませんか?
そんなお悩みを即解決する方法を考えてみました。
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インドネシア語と日本語の数
インドネシア語の数は、「10,000」以降は英語から翻訳するとスムーズです。
英語 | インドネシア語 | 備考 | |
10 | ten | sepuluh | se=1 puluh=10 |
100 | one hundred | seratus | se=1 ratus=100 |
1,000 | one thousand | seribu | se=1 ribu=1,000 |
10,000 | ten thousand | sepuluh ribu | sepuluh=10 ribu=1,000 |
100,000 | one hundred thousand | seratus ribu | seratus=100 ribu=1,000 |
インドネシア語から日本語にそのまま翻訳すると……9,999まではまだいいんですが、10,000は「じゅうせん」になってしまいます。実際「じゅうせん」は日本語のクラスでもよく耳にします。もちろんその都度ツッコミ(訂正)は欠かせません。
Bahasa Hokkien(福建語)を知っていれば一発変換!
そこで、頼もしい味方になってくれるのが福建語です。
インドネシアではBahasa Hokkienと呼ばれています。
普段あまり使わないものの、数字ぐらいは知っているという学生もちらほらいます。
福建語 | 日本語 | |
1 | ce | いち |
5 | go | ご |
1.000 | ceng | せん |
5.000 | goceng | ごせん |
10.000 | ceban | いちまん |
50.000 | goban | ごまん |
……ということで、「ban」と「まん」が見事に対応しています。
なので、福建語を知っていれば、「ban」を「まん」に置き換えれば、これにて解決。
また、この話をするときは、「ba」も「ま」も唇一回閉じますよね、とひとこと付け加えるようにしています。
ちなみに、残念ながら、「100,000」以降は福建語は日本語と違った数え方になるそうです……。
まとめ
福建語がわかる学生は、これを知ってからは「じゅうせん」と言わなくなりました。
ただ、福建語に引っ張られて「いちまん」ではなく「いちばん」と口走ったりもしますが……。