サト
こんにちは! 日本語教師歴10年以上のサトです。
今回は、みんなの日本語初級第26課、「んです」を取り扱う際にわたしがやっていることをご紹介します。
なお、最近はわたし自身、『みんなの日本語初級』を使って授業をすることはほぼなくなり、代わりに『まるごと』をよく使っています。
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どんなときに使うかを3つ説明
まず、「んです」をどんなときに使うかを、次のように説明しています。
話し手・聞き手が共通して持っている情報について、
- 確認する(んですか)
- 詳細を聞く(んですか)
- 理由を説明する(んです)
わたしの場合はインドネシア語で説明してしまうのですが、第25課までに習う日本語を使うと……
AさんもBさんも知っていることについて、
- 本当ですか、本当じゃありませんか。聞きます。
- 「いつ」「どこで」「どうして」などを聞きます。
- どうしてですか。説明します。
ぐらいでしょうか。
その上で、各文型の導入に入っています。
「んですか」という形を意識
上の①〜③のうち、①と②は「んですか」という形になります。
なので、この2つは「んです」ではなく、「んですか」という形で導入するようにしています。
今、第2版の教え方の手引きを見たら、そうなってましたので、わざわざ書くまでもなかったかもしれません……。
同書、26課の学習項目一覧はこんな↓感じです。
学習項目 | |
---|---|
1 | 〜んですか |
2 | どうして〜んですか…〜んです |
3 | 〜。〜んです |
4 | 〜んですが、〜ていただけませんか |
5 | 〜んですが、疑問詞〜たらいいですか |
初版の学習項目一覧(↓)はまとめすぎてて、若干わかりづらかったんです。(理由の説明)
学習項目 | |
---|---|
1 | 〜んですか |
2 | 〜んですが、〜ていただけませんか |
3 | 〜んですが、疑問詞〜たらいいですか |
もちろん、初版の方も、くわしい説明の箇所には「〜んですか」という形も提示されてはいるんですけどね。
「んです」は理由の説明(この段階では)
この段階では、「んです」という「か」がない形は、「理由を説明するときに使う」という説明にとどめています。
何でもかんでも「んです」を使ってしまうのを食い止めるためです……。
『みんなの日本語初級』自体、そのような意図で作られていますしね。
サト
個人的には、この段階で「んです(か)」を使いこなすのはかなり難しいと思っています。聞いてわかる程度でいいんじゃないかなあ……。
まとめ
今回は、みんなの日本語初級第26課、「んです」を取り扱う際にわたしがやっていることをご紹介しました。
ご参考になれば幸いです!