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[インドネシア] トヨタ車「Kijang」の意外な由来とは?

サト

インドネシアで日本語学校を設立、運営しているサトです。

わたしが初めて「Kijang」という車を見たのは、たぶん1999年。初めてインドネシアに行ったときだと思います。

当時は車のうしろに「Kijang」という文字と、シカっぽい動物のロゴがありました。

それから20年以上にわたって、「Kijang」はシカっぽい動物の名前としか思っていなかったわたし。

でも、「Kerjasama Indonesia-Jepang」(インドネシアと日本の協力関係)の略だという説を知り、調べていくとこれが本当であることが判明。

この記事では、「Kijang」の由来についての調査のいきさつをシェアします。

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この記事を書いた人

サトと申します。

学生時代はインドネシアに留学。
2011年には運だけでインドネシアに日本語学校を設立しました。

10回以上の一時帰国を経て、日本滞在中に使うスマホのSIMを探すのが趣味になっています。あとeSIMの研究も大好物です。

よろしくお願いいたします!

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LINEMO

とある記事で「Kijangは略語」説を見かけた

まず、わたしが「Kijangは略語」という説を見かけたのは、とあるネットの記事でした。

そのときはインドネシアの略語について調べていたら、「略語に見えないインドネシア語」みたいな(インドネシア語で書かれた)記事が見つかったんです。

サト

どの記事だったか、今となってはわからないのですが……。

この時点で思ったのは、「本当だったらすごいけど、眉唾もの」ということ。

インドネシアでは、息を吐くように略語が量産されているイメージがあるので……。

たとえば、インドネシアの友人に「internet食べる?」と言われたことがあります。

ポカンとしてたら、「知らないの?『Indomie telor kornet』のことだよ」とニヤニヤしながら教えてくれました。

「Indomie telor kornet」は卵とコンビーフ入りのインドミー(インスタントラーメン)のことです。

こんな例は山ほどあるので、書いてあるとおり信じるのは危険だと思ったんです。

LINEMO

インドネシア自動車協会の公式サイトにも同じ説が

そこでひとまず、ネットの情報に当たることにしました。

はじめはインドネシアのトヨタさんのサイトから情報を得ようと思ったのですが、見当たらず。

そうこうしているうちに、GAIKINDO(インドネシア自動車協会)の公式サイトにも同じ説が書いてあるのを発見しました!

同サイトの記事の2段落目は次の1文で始まっています。

Nama “Kijang” merupakan singkatan dari frasa “Kerjasama Indonesia-Jepang”.

GAIKINDO公式サイトより引用しました。

翻訳すると、「『Kijang』という名前は『Kerajasa Indonesia-Jepang』というフレーズを省略したもの」となります。

検索していたときは眠気に襲われていたのですが、このページを見つけて一気に目がさめました。

そのときのツイート(ポスト)がこちらです。

https://twitter.com/satotasdotcom/status/1724594808147394657

これで目的は果たしたと思ったのですが、このツイート(ポスト)が予想をはるかに超える方々の目に触れ、ふと不安に襲われたんです。

サト

万一、インドネシア自動車協会の情報が間違ってたらどうしよう……。

……と。

サイトに情報を載せたかたがファクトチェックをした保証はありません。

誰かに聞いた情報をそのまま載せていても、わからないわけですね。

そこで、インドネシアのトヨタさんに問い合わせることにしました。

LINEMO

インドネシアのトヨタさんに問い合わせた

インドネシアのトヨタさん公式サイトからメールアドレスを入手し、次のようなメールを送ってみました。

まずは自己紹介させていただきます。わたくしサトという日本人で、インドネシアでの留学経験があり、今も仕事でインドネシアに携わっております。インドネシアで日本車は人気があり、日本人としてうれしく思っております。

このメールをお送りした目的は、「Kijang」の由来を知るためです。インドネシア自動車協会の公式サイトには次のとおり書いてあります。

Nama “Kijang” merupakan singkatan dari frasa “Kerjasama Indonesia-Jepang”.

これは本当でしょうか。
純粋な好奇心からお尋ねしております。お手数をおかけして申し訳ございません。

ただ、これが本当なら、わたしのインドネシアや日本の友人も喜ぶと思います。「Kijang」が単なる車の名前ではなく、インドネシアと日本の友好関係を象徴しているからです。

よろしくお願いいたします。

正直、こんなしょうもない問い合わせに答えていただけるかどうか不安でした。

サト

スルーされても仕方ないな……。

と思いつつ送信ボタンを押したところ……。

なんと1時間弱でお返事が来たんです!

メールではごあいさつのあと、「Kijang」の由来については次のサイトをご参照くださいと、公式サイトのURLまでお知らせいただきました。

が、このURL、わたしが検索で見つけたものの欲しい情報がなかったものでした……。

なので再度問い合わせ。

サト

こんなめんどくさい問い合わせ、自分でも嫌やろな……今度こそ無視されても仕方ないか……。

……と、ダメ元でメールを送ったところ……。

1時間半ほどして、またメールをいただいたんです!

そこには、別の記事のURL(インドネシアのトヨタさんのサイト)がありました。

そして、この記事で次の1文を発見。

Kisah sukses Toyota Indonesia sangat erat dengan Kijang yang  merupakan singkatan dari “Kerjasama Indonesia-Jepang”. 

TOYOTA Indonesia公式サイトより引用しました。

ちゃんと「Kerjama Indonesia-Jepang」って書いてあるではありませんか!!

サト

ウソを広めてなくてよかった……。あとGAIKINDOさん、疑ってすみませんでした……。

興奮を抑えつつ、お礼のメールを書き、「友人に必ず伝えます」と約束。

留学時代から付き合いのある日本人や、日本語学校の学生などに言いふらしまくりました。

そして次のツイート(ポスト)を投稿。

https://twitter.com/satotasdotcom/status/1725108701454077967

この事実はインドネシアにゆかりのある日本人や、インドネシアの学生にさえあまり知られていませんでした。

なので記事に残しておく意味がそれなりにあると思い、ブログの記事にもした次第です。

まとめ

この記事では、「Kijang」の由来についての調査のいきさつをシェアしました。

「Kerjasama Indonesia-Jepang」の略が由来であることがわかり、ここ20年でも1・2位を争うほどの衝撃を受けたのは間違いありません。

それと同時に、名前の由来にインドネシアとの強い絆をあらためて感じました。

サト

ご参考になれば幸いです!

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